ナイジェリアの武装犯罪集団、1年間で身代金9億円超獲得「大規模拉致が主流に」
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【8月27日 AFP】ナイジェリアの武装犯罪集団が2025年7月から2026年6月までの1年間に獲得した身代金の総額が77億8000万ナイラ(約9億2000万円)に上ったことが、ラゴスを拠点とするコンサルティング会社SBMインテリジェンスが発表した報告書で明らかになった。イスラム過激派「ボコ・ハラム」による2件の大規模拉致事件が約9割を占めているという。
前年同期の25億6000万ナイラ(約3億円)から3倍以上に急増した。
身代金目的の拉致は、アフリカで最も人口が多いナイジェリアにおいて、イスラム過激派や明確な政治的思想を有さない武装犯罪集団「バンディット(盗賊団)」などの武装犯罪組織にとって主要な資金源となっている。
拉致被害者は少なくとも7825人に上り、前年同期比で66%増加。そのうち少なくとも1142人(895人は民間人)が死亡した。
ナイジェリアでは身代金の支払いは法律で禁止されており、被害者の多くが支払いの事実を口にしないため、実際の数字はさらに膨らむ可能性がある。
拉致危機の被害が最も大きいのは北西部で、同地域にはイスラム過激派も進出しているという。
大きな割合を占めるのがボコ・ハラムによる2件の大規模拉致事件だ。ボコ・ハラムは、ボルノ州ヌゴシェで400人以上が拉致された事件と、中部ナイジャ州のカトリック学校から約300人が拉致された事件の2件だけで、70億ナイラ(約8億2900万円)近くを獲得した。
SBMインテリジェンスは、被害者の80%がまとめて拉致されており、「大規模拉致が主流になっている」と分析。この悪循環を断つには、武装犯罪組織の資金源を断つこととナイジェリア経済を安定化させて戦闘員の供給源を断つことが不可欠だと提言している。 (c)AFP