【08月27日 KOREA WAVE】
漢江バスに乗った市民が西江大橋の下を通過している(c)news1
漢江バスに乗った市民が西江大橋の下を通過している(c)news1

ソウル市が、新たな公共交通機関として導入を進める水上交通「漢江(ハンガン)バス」について、週末・休日の運賃を平日の3倍以上となる最大1万ウォン(約1100円)まで引き上げる変動運賃制の導入を検討しており、市民の間で議論を呼んでいる。通勤・通学を支える「公共交通」として導入しながら休日に大幅値上げすることに対し、「事実上の観光船化ではないか」との批判も出ている。

23日、ソウル市によると、市は漢江バスの運賃改定の妥当性を検証するため、シンクタンクのソウル研究院に調査を委託した。

現在、漢江バスの運賃は平日・休日を問わず一律3000ウォン(約330円)となっている。市は、平日は通勤・生活利用が中心である一方、休日は漢江公園を訪れる市民や国内外の観光客などレジャー需要が集中することに着目。需要の差を運賃に反映させ、平日は現行水準を維持しつつ休日は追加料金を課す方針で、最大1万ウォン程度への引き上げが取り沙汰されている。

公聴会や市議会の意見聴取などを経て、早ければ来春にも導入される見通しだが、「市民の足としての公共交通」を掲げて導入された経緯から、大幅な値上げは市民の利便性を損なうとの懸念も根強い。

一方で、交通需要に応じた価格差を設ける手法は海外でも一般的だ。香港の「スターフェリー」は週末の運賃を平日の約3割増しに設定しているほか、英国・ロンドンの地下鉄などでも時間帯に応じたピーク・オフピーク運賃が導入されている。

専門家からは「公共交通か観光かの二者択一ではなく、値上げ幅が適切か、また定時性や乗り換え利便性など公共交通としてのサービス水準を満たせるかが定着への鍵になる」との指摘が出ている。ソウル市関係者は「平日の公共交通機能を維持しつつ、休日の特性を反映した合理的な運賃体系を検討したい」としている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News