【08月27日 KOREA WAVE】
レインボーロボティクスのヒューマノイドロボット「HUBO」=レインボーロボティクス提供 (c)KOREA WAVE
レインボーロボティクスのヒューマノイドロボット「HUBO」=レインボーロボティクス提供 (c)KOREA WAVE

韓国・ソウル大のチョン・ドンフィ博士(ロボット専攻)は25日、同大で開かれた「フィジカルAIフォーラム2026」で、ヒューマノイドが人間のように歩くには、刻々と変わる身体や頭部の位置を正確に把握する技術など、なお多くの課題があるとの見方を示した。特に氷上や雨でぬれた路面での歩行は依然として難しいと指摘した。

メガ・ニュース(MEGA News)のチン・ウニョン記者の取材によると、チョン博士は、ヒューマノイドが人間のように動くために必要な技術として、周囲の空間を認識する「空間知能」を挙げた。ロボットはカメラやLiDAR(ライダー)などのセンサーを使い、周囲を2次元や3次元のデータとして把握する。物体同士の距離や位置関係を認識することで、自らの位置や移動先を判断する。

一方、ヒューマノイド特有の課題として、歩行中の正確な位置推定がある。移動ロボットでは重心とカメラがほぼ一体となって動くのに対し、ヒューマノイドは重心が骨盤付近、カメラが頭部にあり、それぞれが歩行中に動き続ける。このため、動きを反映しながら位置を計算する必要があり、正確な位置情報を得ることが難しいという。

誤差を減らすため、足裏が地面に接した瞬間を基準に位置を逆算する制御技術も使われているが、二足歩行特有の不安定さは完全には解消されていない。頭部のセンサーを黒いカバーで覆うデザインや、限られた搭載スペースも、取得できる情報量やセンサー数を制約する要因となっている。

二足だけで移動するうえ、重心が比較的低く、下半身が上半身より短い構造も安定した歩行を難しくする。チョン博士は、こうした問題が氷上や雨天時の路面で特に大きくなると説明した。その一方で、ヒューマノイドは今後10年間、ロボット工学で注目される研究分野になると展望した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News