【8月26日 AFP】<更新>ネパール北部で26日、大規模な鉄砲水が発生し、8人が死亡した。国境を接する中国・チベット側でも、死傷者や不明者が多数出ているもようだ。

ネパール側では、道路や電力インフラにも被害が出た。当局は現在、被害規模の把握に追われている。

ネパール警察はAFPに対し、「これまでに8人の遺体が確認された。捜索救助活動が続いている」と述べた。これに先立ち警察は「被害の規模は正確には把握できていないが、災害の規模は大きく、多くの集落に被害が出た可能性がある」としていた。

当局がSNSで共有した動画では、中国と国境を接するヒマラヤ山脈の同郡で、濁流が山の谷間を押し寄せる様子が確認できる。

バレンドラ・シャハ首相は、緊急会議を招集し、状況の把握に努めた。また、SNSへの投稿で「医療チーム、スカウト隊、赤十字と連携して必要な措置を講じる作業が始まった」と明らかにした。

ネパール軍は、被災地にヘリコプターと災害対応人員を派遣したと発表。「被害の詳細を収集する作業が進められている」と声明で述べた。

ネパール電力庁によると、水力発電や太陽光発電施設を含め、約430メガワットの発電容量が被害を受けたという。

当局によると、複数の幹線道路も通行止めとなった。

一方、中国・チベット側でも大きな被害が出たと国営中央テレビ(CCTV)が報じた。CCTVは、26日午前10時半ごろ、ネパール側で発生した土砂災害により、チベット自治区シガツェ市吉隆県の吉隆口岸で死傷者や行方不明者が多数出ていると伝えた。

国営新華社通信によると、中国の習近平国家主席は「行方不明者の捜索救助に全力を尽くし、負傷者を速やかに治療して被害を最小限に抑えることが最優先課題だ」と述べ、全力を挙げた救助活動を指示した。ただし、死傷者の具体的な数については明らかにしていない。

南アジア全域では6月から9月にかけ、モンスーン(季節風)による大雨で洪水や土砂崩れが発生しやすくなる。また科学者らは、気候変動により同地域でも異常気象の頻度と規模が増していると指摘している。(c)AFP