【8月26日 AFP】イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸で25日、イスラエル人入植者がイスラエル人の左翼活動家ともみ合いになり、AFP取材班をも攻撃した。この騒動で少なくとも5人が負傷した。記者と医療関係者が明らかにした。

AFPの取材班3人は、入植者による道路封鎖などの嫌がらせに遭うパレスチナ人に連帯を示すための訪問を行う活動家を取材するため、ベツレヘムに近いジャンナタ村を訪れていた。

入植者と活動家との間で口論が発生した後、イスラエル軍は現場を「立ち入り禁止の軍事区域」に指定して記者らに退去を命じた。その直後、入植者たちを乗せた2台の車が乱入してきたという。

入植者の多くは子どもで、記者や活動家に向かって石を投げつけた。AFPの記者1人は石をかわしたが、子どもの入植者に棒で顎を殴られ、軽傷を負った。

AFPの取材班が自分たちの車を確認しに戻ると、2台はいずれもリアガラスが割られ、タイヤがパンクさせられていた。

活動家たちの車も同じ被害を受けた。

パレスチナ赤新月社によると、5人が負傷し治療を受けた。AFPの取材班は、イスラエル人活動家少なくとも1人がパレスチナの救急車で搬送されるのを確認している。

衝突の際、イスラエル兵がビデオジャーナリストのカメラを一時的に押収したが、後に返却された。

イスラエル軍の広報官はカメラの一時押収について、「現在調査中だ」と述べた。

さらに、車の被害について、イスラエル警察と軍が協力して証拠を収集しており、「本件に関する捜査が開始された」と述べた。

イスラエルは1967年以来、ヨルダン川西岸を占領している。ヨルダン川西岸では、パレスチナ人約300万人が暮らす一方、国際法違反の入植地に約50万人のイスラエル人も居住している。

10月27日に総選挙を控える中、ベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる右派政権は入植地の建設を推し進めている。

2023年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルを越境攻撃して以降、イスラエル人入植者によるパレスチナ人に対する暴力が劇的に増加している。(c)AFP