ウクライナの無人機が捉えた北朝鮮兵とみられる人物=ゼレンスキー大統領のX投稿映像から(c)news1
ウクライナの無人機が捉えた北朝鮮兵とみられる人物=ゼレンスキー大統領のX投稿映像から(c)news1

【08月26日 KOREA WAVE】韓国軍の情報当局は、ウクライナ政府が主張した北朝鮮軍約3万人の追加派兵について「派兵準備は続いているが、追加派兵が差し迫っている兆候は確認されていない」との見方を示した。ウクライナ側が追加派兵説を提起して以降、韓国軍が評価を示したのは初めて。

韓国国防情報本部が国会国防委員会所属の韓国野党「国民の力」ユ・ヨンウォン議員室に提出した回答書で明らかにした。情報本部は北朝鮮軍の追加派兵の動向について「関係国との情報協力の下で追跡している」と説明した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は7月25日、ロシアが北朝鮮からさらに3万人の兵力を受け入れることを望み、6月からロシア南西部ボロネジ地域で受け入れ準備を進めていると主張した。一方、北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党部長は19日、追加派兵説を「全く事実無根」と否定した。

北朝鮮は2024年10月以降、ロシアに約2万人を派兵し、152ミリ砲弾換算で1500万発以上を提供したと推定されている。韓国軍は、ウクライナ戦争で使用された北朝鮮製ミサイルについて、実戦データの蓄積やロシアからの助言、部品支援などにより、精度や全般的な性能が向上した可能性があると分析している。

情報本部は特に、火星11系列の戦術弾道ミサイルや600ミリ超大型多連装ロケット砲など、短距離弾道ミサイルの開発が大半完了したとみている。これらは従来のスカッド系列より運用しやすく、精度や迎撃回避能力、一斉発射能力も向上しており、軍事境界線周辺の北朝鮮軍前方部隊に配備され、旧式ミサイルを置き換えると予想した。

ただ、北朝鮮が最前線への配備を表明した新型戦術ミサイル発射台250台については「実戦配備に向けた準備は進んでいるが、現在まで作戦配備された兆候は確認されていない」とした。

中距離戦力では、米領グアムに到達可能とされる火星12型中距離弾道ミサイルは作戦配備の準備段階にあると分析。火星16系列の極超音速ミサイルは開発中だが、極超音速環境で安定して滑空する技術はなお不十分と評価した。

大陸間弾道ミサイル(ICBM)は米本土に到達する能力を備えているものの、これまでの試験発射はいずれも高角度で、弾頭の大気圏再突入など主要技術はまだ検証されていないという。韓国軍は北朝鮮が大型化した新型「火星20型」も開発中と推定している。

また、北朝鮮は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)として中距離以上の「北極星」系列や短距離の「火星11シオッ」を開発中だが、発射基盤となる戦術核攻撃潜水艦「金君玉英雄艦」はまだ実戦配備されていない。2025年12月に公開された原子力潜水艦についても、実戦配備までには相当な時間が必要になるとの見通しを示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News