韓国最高裁と大統領府、最高裁判事の「書面推薦」巡り真っ向対立…面会不成立の責任で食い違い
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【08月26日 KOREA WAVE】韓国の新たな最高裁判事の推薦手続きを巡り、最高裁側と大統領府が食い違う主張を展開し、真偽を巡る論争になっている。イ・ジェミョン大統領とチョ・ヒデ最高裁長官が関係する問題だけに、論争は当面続くとみられる。
法曹界によると、チョ・ヒデ氏は18日、ノ・テアク、イ・フング両最高裁判事の後任として、大邱地裁のソン・ボンギ部長判事とソウル高裁のキム・ソンス部長判事を任命候補として推薦した。
通常、最高裁長官は大統領府と最高裁判事候補について調整したうえで、大統領と対面し候補者を推薦する。しかし今回はチョ・ヒデ氏が書面で手続きを済ませたことから論争が起きた。
最高裁側はノ・ギョンピル裁判所行政処長の国会法制司法委員会での発言を通じ、大統領府はソン・ギホン広報疎通首席のユーチューブ番組でのインタビューを通じ、それぞれ異なる説明を示した。
最大の争点は、イ・ジェミョン氏とチョ・ヒデ氏の面会が実現しなかった責任がどちらにあるのかだ。
ノ・テアク氏は19日の国会法制司法委員会で「大統領府に最高裁長官と大統領の面会を求めたが、機会を得られなかった」と説明した。
これに対し、ソン・ギホン氏は21日にユーチューブチャンネル「オーマイTV」に出演し、「事実と異なる部分がある」と反論した。
ソン・ギホン氏によると、最高裁側から「協議がまとまれば面会できるか」との問い合わせがあり、大統領府は「協議がまとまれば、その時に話し合おう」と一般的な回答をしただけだという。候補者について合意した後に面会するのが通常の手続きであり、調整が不十分な段階で原則的な説明をしたにすぎないとの立場だ。
法曹界や与党関係者の話を総合すると、キム・ソンス氏の推薦について両者に異論はなかったが、ソン・ボンギ氏を巡って見解が分かれた。
ソン・ボンギ氏の事前協議についても主張は食い違っている。ノ・テアク氏は、大統領府と協議したのかとの質問に「協議した」と答えた。
一方、大統領府は、最高裁側が書面推薦当日の18日になって初めてソン・ボンギ氏の名前を挙げたため、追加協議が必要だとの意向を伝えたとしている。
書面で推薦する方式について、事前に合意があったかどうかも争点となった。ノ・テアク氏は、書面推薦について「民情首席と合意し、協議して決めた方法だ」と説明した。
誰が最初に提案したのかについては「正確には覚えていない」としながらも、大統領府と事前調整を経たとの趣旨で話した。
これに対しソン・ギホン氏は、「最高裁判事推薦の一般的な事項について議論した事実はあるが、書面推薦を含む具体的な推薦方式については協議自体が全くなかった」と否定した。
さらに、チョ・ヒデ氏による書面推薦について「これまでの慣例を外れた形で、非常に重大な状況とみている。前例のない憲政史上初の状況だ」と指摘した。
法曹界では、両者が実務上の意思疎通で接点を見いだせなかった点についてはおおむね認識が一致しているものの、見方は分かれている。
一部では、最高裁長官固有の権限である任命推薦権に対し、大統領府が慣例を理由に過度に介入しようとした結果だとして、司法の独立を強調する意見が出ている。
一方、実務担当者間の意思疎通が不十分な状態で最高裁が書面推薦を進め、不必要な摩擦を招いたとの批判もある。
最高裁判事の任命を巡り、最高裁と大統領府が公然と対立する形となったことで、後任人事が長期化する可能性を懸念する声も出ている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News