23日、ソウル・江南区の奉恩寺に設けられたミョンジン師の弔問所で故人を悼む参列者 (c)news1
23日、ソウル・江南区の奉恩寺に設けられたミョンジン師の弔問所で故人を悼む参列者 (c)news1

【08月24日 KOREA WAVE】韓国の仏教界で革新派の指導的役割を果たし、民主化運動や宗派の改革を牽引してきた曹渓宗(チョゲジョン)元奉恩寺(ポンウンサ)住職のミョンジン師が22日、済州島沖で死去した。76歳だった。

葬儀は宗教・市民社会合同葬として営まれ、かつて住職を務めたソウル市江南区の奉恩寺に焼香所が設置された。25日に同寺で告別式が営まれ、出家寺である忠清北道・法住寺で火葬される。政界や宗教界、市民社会関係者が相次いで弔問に訪れるなど、追悼の動きが広がっている。

韓国の海洋警察によると、ミョンジン師は22日午前、済州島西帰浦市の港近くの海上で倒れているのが発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。フリーダイビングの練習中の事故とみられ、遺体に事件性はないという。

ミョンジン師は1950年、忠清南道唐津生まれ。ベトナム戦争に従軍後、1974年に得度(出家)した。1987年の民主化運動に仏教界を代表して参加したほか、1994年には韓国最大の仏教宗派である曹渓宗の宗団改革を主導。2006〜2010年にはソウルの名刹・奉恩寺の住職を務め、寺院財政の透明化などを進めた。

近年も2009年の龍山立ち退き火災事故や2014年のセウォル号沈没事故の遺族に寄り添うなど、弱者の支援や社会課題への発言を積極的に続けた。

訃報を受け、ムン・ジェイン(文在寅)元大統領をはじめ各界から「不義の権力に立ち向かい、世の痛みに寄り添い続けた生涯だった」と惜しむ声が寄せられている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News