ソウルの百貨店ショーウインドーに並ぶロレックスの腕時計=写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1
ソウルの百貨店ショーウインドーに並ぶロレックスの腕時計=写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1

【08月23日 KOREA WAVE】これまで男性客が中心だった韓国の高級腕時計市場で、女性客が増えている。ジュエリーに比べて価値が下がりにくいことから、資産価値を意識して腕時計を選ぶ需要が高まっているとの分析が出ている。

高級腕時計取引プラットフォーム「VIVER」によると、2026年上半期の女性向けロレックスの取引件数は前年同期比70%増、取引額は92%増となった。ロレックス全体に占める女性向けモデルの取引比率も15%となり、前年同期から4ポイント上昇した。

女性向けで特に人気が高いカルティエ「タンク マスト」シリーズは、上半期の全取引件数に占める割合が41%で、前年同期から5ポイント増えた。「タンク マスト SM」の取引件数は174%増え、カルティエ全体の増加率147%を上回った。

業界では、女性の間でも高級腕時計を投資資産として見る傾向が広がっているとみている。人気モデルはブランド側の継続的な値上げに伴って中古相場も上昇し、資産価値を重視する需要が拡大している。

VIVERによると、カルティエ「タンク マスト スモール(WSTA0135)」の未使用中古相場は2025年10月の550万ウォン台から2026年1月には630万ウォン台に上昇し、再販売価格のプレミアムは10%を超えた。この間、新品価格は8.8%上昇した。

女性客の増加に伴い、人気モデルも多様化している。カルティエでは「サントス ドゥ カルティエ」と「パンテール」シリーズの上半期の取引件数が、それぞれ前年同期比221%、250%増加した。

男性向けでは黒や青、銀など定番色が主流だが、女性向けではラベンダーやベージュ、ピスタチオなど個性的な色への需要が高い。文字盤の色が豊富なロレックス「オイスター パーペチュアル」も、上半期の取引件数が71%増えた。

市場の裾野が女性客へ広がり、高級腕時計の中古取引も活発になっている。VIVERの月間取引額は2024年12月の100億ウォンから2026年4月には200億ウォンに倍増し、2026年7月には累計販売取引額が4000億ウォンを突破した。

業界関係者は、高級腕時計はジュエリーと違って過度に着飾らず、日常的に身に着けながら自然に存在感を示せるため、最近の「静かなラグジュアリー」の消費傾向とも合致すると説明。中古取引プラットフォームの活性化で、高級品を単なる消費財ではなく、残存価値のある資産とみる認識も広がっているとした。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News