西江大学AI・SW大学院のユン・ソクビン特任教授(c)MONEYTODAY
西江大学AI・SW大学院のユン・ソクビン特任教授(c)MONEYTODAY

【08月22日 KOREA WAVE】「インターネットとモバイル革命の両方を経験したが、AIは変化の速度も幅も深さもはるかに大きい」。韓国・西江大学AI・SW大学院のユン・ソクビン特任教授は、最近出版した「AIオーケストレーターとスーパー1人企業」で、AIが単なる生産性向上ツールを超え、企業や教育、雇用の構造そのものを変えていると分析した。

ユン教授は「単純なチャットボットからエージェント型AIへ移行し、複数の業務をつなげて実際の成果を生み出す段階に入った」と語った。

ユン教授は2026年初め、高校を卒業した末息子に大学進学ではなく、6カ月間のAI開発者課程を経験させた。1月に息子と中国の上海や杭州を訪れ、アリババやユニツリーなどを見学したことがきっかけだった。「意味もなく予備校へ通うより、実際に開発を経験してみようと話した」と説明した。

ユン教授が注目する変化の一つが、AIエージェントを活用した「スーパー1人企業」だ。企画、開発、デザイン、マーケティングなどをAIが担うことで、個人が一つの組織のように活動できるという。

ユン教授は「優れたアイデアと企画力を持つ人がAIをうまく指揮できれば、個人が組織を代替できる」と話した。

AIは教育だけでなく、ベンチャーキャピタル(VC)や採用市場にも変化をもたらすとみている。AIによって起業コストが下がれば、投資資金そのものより、顧客や技術、ネットワークを結びつけるVCの役割が重要になるとの見方だ。

企業も単に社員へAIを提供するだけでは不十分だと強調した。

ユン教授は「個人の生産性は上がっているのに、会社の利益につながっていないケースが多い」としたうえで、「既存業務にAIを付け加えるのではなく、中核業務を最初から最後までAIネイティブに再設計する必要がある」と述べた。

さらに「CEOが自らAIを使い、経験してこそ、組織をどう変えるべきか判断できる」と指摘した。

AIによって実行コストが下がるほど、人間の「意図」と企画力の重要性は高まるという。ユン教授は「AIという指揮棒はすでに私たちの手にある。重要なのは、何のために、どのように指揮するかだ」と強調した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News