【8月27日 CGTN Japanese】2026年の未来科学大賞がこのほど北京市で発表され、3名の中国人専門家が受賞しました。2016年に設立された同賞は中国系科学者や起業家らが共同で創設したもので、民間では「中国のノーベル賞」と呼ばれています。独創的な基礎科学研究を対象としており、各賞の賞金は100万米ドル(約1億6000万円)相当の人民元です。

今年は、中国科学院生物物理研究所の張宏研究員に「生命科学賞」が授与されました。多細胞生物特有のオートファジーのメカニズムおよび生理機能の解明における先駆的な貢献が評価されました。同氏の研究は、動物特有の複雑なオートファジーの分子経路を解明し、高等生物におけるオートファジーの制御メカニズムについての理解を深めました。

復旦大学の趙東元教授には「物質科学賞」が授与されました。メソポーラス材料の合成制御、メカニズムの解明、産業応用における先駆的な貢献が評価されました。メソポーラス材料とは、細孔径が2ナノメートルから50ナノメートルの間にある材料を指します。同氏が開発した材料体系は、触媒、エネルギーの貯蔵と変換、環境保全、バイオ医薬品などの分野で広く応用されています。

北京大学北京国際数学研究センターの袁新意教授には「数学・コンピューター科学賞」が授与されました。算術幾何学の分野で礎を築く貢献を果たしたことが評価されました。同氏は2025年に、フィールズ賞受賞者の王虹氏、鄧煜氏と共に世界華人数学者会議(ICCM)の数学金賞を受賞しています。

2016年から現在までに、未来科学大賞は計49名の受賞者を選出しており、いずれも生命科学、物理学、化学、数学、コンピューターなどの基礎・応用研究分野で実績のある科学者で、国籍を問わず、中国本土および中国香港・マカオ・台湾で優れた科学的成果を挙げました。

授賞式は2026年未来科学大賞ウィークに実施され、同ウィークは11月6~9日に香港で開催されます。期間中、科学サミットや科学技術フォーラム、各種の青少年向け対話イベントも行われます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News