アジア初の柔軟直流送電洋上風力、累計発電量100億kWh突破
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【8月29日 東方新報】アジアで初めて柔軟直流送電(VSC-HVDC)技術を用いて送電する洋上風力発電プロジェクト——三峡集団の江蘇省(Jiangsu)如東800メガワット洋上風力発電プロジェクトの累計送電量は8月11日、100億キロワット時を突破した。大容量・長距離の洋上風力柔軟直流送電技術を規模化して活用するうえでの実践的な検証事例となった。
江蘇省如東洋上風力発電プロジェクトは、江蘇省南通市(Nantong)如東県の黄砂洋海域に位置し、現時点で世界最大容量・最高電圧等級の洋上風力柔軟直流送電プロジェクト。2021年の全容量系統連系稼働以来、1600日以上にわたり安全かつ安定的に稼働し、設備稼働率は99.5%に達している。累計発電した100億キロワット時のクリーン電力は、約400万世帯の年間家庭用電力需要を満たせる規模で、標準炭換算300万トンの節約、二酸化炭素排出740万トンの削減に相当するという。
深海域での風力発電開発では、距離と容量の制約から従来の交流送電では対応が難しくなりつつあり、柔軟直流送電がより優れた技術選択肢となっている。しかし、世界初のプラスマイナス400キロボルト洋上風力柔軟直流送電プロジェクトとして、如東プロジェクトは運用面で参考にできる成熟した先例がない状態からのスタートだった。
三峡集団江蘇分公司南通公司の王雪峰(Wang Xuefeng)副総経理は、「高湿・高塩分・台風多発という遠海域特有の過酷な環境や、柔軟直流設備の技術的な新しさ、システム統合の複雑さ、緊急時対応の難しさなど複数の課題に直面する中、従来の運用保守モデルを打破し、遠海環境と柔軟直流技術の特性に適した独自の運用保守体制を構築した」と説明。プラスマイナス400キロボルト柔軟直流システムの安定運用、長距離海底ケーブルの監視・保守、大負荷条件下での調整といった難題を重点的に克服し、遠海域における柔軟直流風力発電の安全・安定・高効率運用を実現したとした上で、従来の交流送電方式に比べて送電損失を約1.2ポイント低減し、累計で7億3500万元(約8億2733万円)超の送電コストを削減したと述べた。(c)東方新報/AFPBB News