韓国、2031年に月周辺へ探査機…1億5000万キロ先のL4より先に「Cis-Lunar」へ
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【08月21日 KOREA WAVE】韓国の宇宙探査計画が、より近く、早期に実現できる目標へ軸足を移す。約10年後に地球から約1億5000万キロ離れた「ラグランジュ点(Lagrange point)L4」を目指す前に、2031年に約38万キロ先の地球と月の間の宇宙空間「Cis-Lunar(シルスナ)」へ探査機を送る計画だ。
宇宙航空庁はL4探査を長期課題として残し、当面はCis-Lunar探査機の開発に集中する。2028年に開発を始め、2031年の打ち上げを目標としており、海外の宇宙機関との共同観測も検討している。
宇宙航空庁は8月初め、イタリア・フィレンツェで開かれた国際宇宙空間研究委員会「COSPAR 2026」で計画を初めて公表した。「地球・月科学探査機」で太陽活動を側面から観測するための衛星技術や観測能力を検証し、最終的には太陽と地球を結ぶ直線から離れた位置から太陽活動を立体的に調べる「OSEL」探査につなげる。
最初の目的地となるCis-Lunarは、地球と月の間とその周辺の宇宙空間を指す。地球と月の重力を利用して比較的安定して飛行できる軌道があり、地球と月を結ぶ通信拠点としての活用も可能だ。月の近くを回る探査機は月の裏側へ入ると地球との通信が途絶えるが、Cis-Lunarの一部軌道では地球と月の双方を見通し、通信を中継できる。
宇宙航空庁が特に注目するのが宇宙環境観測だ。太陽からは「太陽風」と呼ばれる高エネルギー粒子が絶えず放出されており、黒点爆発などに伴う強い粒子が地球へ届くと、通信や電力網、航空運航などに影響する恐れがある。
地球低軌道や静止軌道でも太陽風は観測できるが、地球の磁場が粒子の一部を遮るため、元の状態を正確に測りにくい。Cis-Lunarでは太陽風や磁場を比較的ひずみの少ない状態で観測できるほか、地球の反太陽側へ伸びる「磁気圏尾部」の研究にも適している。
一方、宇宙航空庁発足当初の代表事業だったL4探査機は、2027年の新規事業には含まれない。L4は太陽と地球の重力が釣り合う地点で、韓国が世界初の探査を狙っていたが、月探査や月面基地建設を中心に急速に変化する国際的な宇宙開発の流れに合わせ、事業の順番を見直した。
宇宙航空庁はCis-Lunarで観測技術や探査機の運用経験を積んだ後、より遠いL4を目指す方針だ。カン・ギョンイン宇宙科学探査部門長は「長期的にはCis-Lunarで得たデータが国際的なラグランジュ点探査に不可欠になる。今は韓国の宇宙観測能力をより早く高め、独自の探査経験を蓄積する時期だ」と説明した。
宇宙航空庁は遠距離から太陽を撮影する装置や、磁場と高エネルギー粒子を直接測定する磁力計、プラズマ測定器なども開発する。2030年には民間企業主導による700キロ級の小型月探査機打ち上げも計画している。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News