北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党総務部長=朝鮮中央テレビ(c)news1
北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党総務部長=朝鮮中央テレビ(c)news1

【08月20日 KOREA WAVE】北朝鮮は、トランプ米大統領がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と「意思疎通した」とする発言について、事実と異なるとの認識を示した。また、トランプ氏が対北朝鮮融和策の一環として韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」の縮小を指示したことについても「意味がない」と一蹴した。

北朝鮮の対外政策を統括するキム・ヨジョン氏は19日夜に発表した談話で、「国家の安全利益と地域の安全環境に対する最大の脅威が米国から来ているという現実は変わらない」と主張した。

韓米合同軍事演習の縮小については「評価する価値もなく、全く関心がない」と述べたうえで、「規模や期間が縮小されても、挑発的で攻撃的な軍事演習という本質は変わらない」と強調した。

さらに、2026年に実施された韓米の合同航空訓練や「フリーダムシールド」などを列挙し、「個別の訓練の縮小ではなく、韓米間の合同軍事演習が継続してきた現実に注目している」と主張。米国側が今回の措置を「善意」として宣伝しても「望む答えは出ない」とした。

トランプ氏がキム総書記と意思疎通したと述べたことについても、キム・ヨジョン氏は「私は全く知らないことだ」と発言。一方で、キム総書記がトランプ氏に個人的な好意を持っていることは認めつつ、米国の対北朝鮮政策や軍事活動は変わっていないと批判した。

キム・ヨジョン氏はウクライナ戦争や中東情勢を巡っても、米国や西側諸国に責任があると主張し、ロシアへの支持を改めて表明した。ウクライナ側が主張する北朝鮮軍の追加派兵説については「事実無根」と否定した。

また、日本の軍事力強化について「潜在的かつ将来的な脅威」と位置づけ、北朝鮮軍が日本の脅威を抑止・制圧することを軍事戦略の一環として捉え始めたと明らかにした。

北朝鮮は韓米合同演習縮小など米国側の融和姿勢に意味を見いださず、ロシアとの協力を正当化した。今後も米国に対する強硬姿勢と、中国、ロシアとの連携を軸とする対外政策を維持する構えとみられる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News