LG電子が構築中の良才データファクトリーで、LGクロイドが物体をつかんで移動させる動作を繰り返し、動作データを生成・学習する様子(c)MONEYTODAY
LG電子が構築中の良才データファクトリーで、LGクロイドが物体をつかんで移動させる動作を繰り返し、動作データを生成・学習する様子(c)MONEYTODAY

【08月20日 KOREA WAVE】韓国のサムスンとLGがグループの技術力を結集し、ヒューマノイド(人型)ロボット市場の攻略を加速している。両社とも製造現場で技術を検証した後、B2B(企業間取引)とB2C(企業・消費者間取引)へ事業を広げる戦略で、2027年の次世代ヒューマノイド公開を機に競争が本格化しそうだ。

LGは米カリフォルニア州のエヌビディア本社で、ク・グァンモ(具光謨)LGグループ会長とジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が出席する中、戦略的事業協力に関する覚書を締結した。協力の中心はヒューマノイドに代表される「フィジカルAI」だ。

LG電子のアクチュエーター、LGイノテックのセンサー、LGエナジーソリューションの電池など、グループ各社の技術を結集できる点が強みとされる。さらにエヌビディアの「Isaac GR00T」「Halos for Robotics」「Jetson Thor」を活用し、次世代ヒューマノイドの認知・判断・制御、安全性を高度化する。2027年第1四半期の公開を目指す。

製造現場での実証も進める。LG電子の家庭用ロボット「LGクロイド」を2026年中に米テネシー工場の洗濯機生産ラインへ投入し、技術検証を進める計画だ。LG電子はロボット技術の開発と事業化を担う「ロボティクス事業センター」も新設した。

サムスン電子も代表直属の「RX(Robotics eXperience)事業推進室」を中心にヒューマノイドの高度化を進めている。最近、研究開発キャンパスで非公開のデモを実施し、ヒューマノイドが自らカメラを操作して撮影するなど、精密な手の動きを披露したという。

業界では、2022年に公開した「Bot Handy」以降、サムスン電子のハンドリング技術が大幅に進歩したとみられている。次世代ヒューマノイドは2027年初めに米ラスベガスで開かれる「CES 2027」で初公開される可能性がある。

サムスン電子は慶尚北道亀尾にヒューマノイド量産ラインと、ロボット学習用データを生産する「データファクトリー」も整備する。まず自社の製造拠点に自動化ロボットを導入し、蓄積した技術を基にB2B、B2C事業へ広げる方針だ。サムスン電機やサムスンSDIもカメラモジュール、センサー、電池などの技術で事業化を支える。

業界関係者は「ヒューマノイドの商用化にはAIだけでなく、センサーやアクチュエーター、電池などのハードウェア技術と現場データが必要だ。サムスンとLGはいずれもグループ内に関連技術と大規模な製造現場を持っていることが競争力になる」と話した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News