インド政府、係争地での中国軍侵入報道を否定
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【8月20日 AFP】インド政府は19日、中国との係争地インド北東部アルナチャルプラデシュ州の奥深くまで中国軍が侵入したとの報道を否定した。
アルナチャルプラデシュ州をめぐっては、インドが自国領の不可分の一部だとしているが、中国も「蔵南」と呼び、チベット南部の一部だと主張して領有権を主張している。
これに先立ち地元メディアが、同州タクシング付近で7月下旬にインド軍と中国軍が鉢合わせしたと報道。野党・国民会議派が「強い警戒感」を示していた。
与党・インド人民党(BJP)のキレン・リジジュ議会担当相はX(旧ツイッター)に投稿した動画で、「中国が(インド領内)60キロまで侵入したと言う人もいるが、それは正しくない。そのようなことを言うべきではない」と主張。
「彼ら(中国軍)がやって来てインドの村を占領したというわけではない」と付け加えた。
インドと中国は3500キロにわたって国境を接しており、国境問題が絶えない。
両国政府は、相手方が領土を奪おうとしていると定期的に非難し合っている。
リジジュ氏は、国境線の認識の違いがしばしば混乱を招いていると指摘。「インドと中国の間には長い国境があり、画定されていない」「これは新しい問題ではない」と述べた。
同氏は中国が国境地帯での軍事プレゼンスを増強していることを認める一方、インド側も国境沿いのインフラやパトロール能力を強化していると説明した。
インド外務省は先週の中国との協議で、国境地帯の平穏を維持することが「最も重要」だと改めて強調した。
中国側も懸念の沈静化を図っており、中国外務省は国境沿いの状況は現在「概ね安定している」と述べた。
2020年のインド北部ラダック地方にある係争地での衝突以降、根強い不信感が残るものの、直行便の再開や国境貿易などを通じて両国関係は徐々に改善している。(c)AFP