エヌビディアのジェンスン・フアンCEOの長女、マディソン・フアン上級ディレクターが18日、ソウル市瑞草区のLGデータファクトリーを訪れ、「LG CLOiD」ロボットから花束を受け取っている=LG電子提供(c)news1
エヌビディアのジェンスン・フアンCEOの長女、マディソン・フアン上級ディレクターが18日、ソウル市瑞草区のLGデータファクトリーを訪れ、「LG CLOiD」ロボットから花束を受け取っている=LG電子提供(c)news1

【08月20日 KOREA WAVE】米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)の長女、マディソン・フアン氏が韓国LG電子のロボット拠点を訪れ、両社がロボティクス分野での協力加速に乗り出した。

エヌビディアでオムニバース・ロボティクス製品マーケティング担当上級ディレクターを務めるフアン氏は18日午前、LG電子との非公開会議を終えた後、取材陣に「Incredible(素晴らしかった)」と感想を述べた。

LG電子とエヌビディアの経営陣は、ソウル市瑞草区牛眠洞にあるLG電子の良才研究開発(R&D)キャンパスで2時間以上にわたり、未来戦略事業であるロボティクス分野の協力加速策を協議した。LG電子側からはリュ・ジェチョルCEO、LG CNSのヒョン・シンギュンCEO、LGサイエンスパークのチョン・スホン代表らが出席した。

LGグループとエヌビディアは13日、米カリフォルニア州サンタクララのエヌビディア本社で未来戦略事業の協力に向けた業務協約を締結した。4日後に再び顔を合わせたことで、両社がロボティクス分野の事業化を本格化させる姿勢が鮮明になった。

LG電子は2026年をロボティクス事業飛躍の元年と位置づけ、先月にはCEO直属の「ロボティクス事業センター」を新設した。高品質なデータを確保し、学習と改善を繰り返す「データ循環システム」をフィジカルAIの中核競争力とみている。

LG電子は長年の製造・物流現場で蓄積した熟練作業員のノウハウなどを保有しており、ここにエヌビディアのロボティクス技術を組み合わせることで、世界最高水準のデータ循環システムを構築できると期待している。

また、産業用・商業用から家庭用まで幅広いロボットを手がけ、アクチュエーターなどの主要部品から完成品まで開発・製造できる強みを持つ。さらにロボット学習や運用に必要な大量のデータを収集・管理する「データファクトリー」を加え、ハードウェアとソフトウェアの双方を備えた総合ロボットソリューション企業を目指す。

リュCEOは「『One LG』を基盤としたグループ内の相乗効果と、グローバルパートナーとの戦略的協業によってフィジカルAI競争力を確保し、ロボティクスの総合ソリューション提供企業へと成長する」と述べた。

良才R&Dキャンパスでは、地下1階から地上3階まで延べ1万平方メートル規模のデータファクトリーを年内に全面稼働させる計画だ。ここではヒューマノイドロボットが物理的な作業を学習し、収集したデータを増幅・合成する。

学習にはエヌビディアの「Omniverse」「Cosmos」「NVIDIA Isaac」などの技術が活用される。LG電子は家庭用ヒューマノイドロボット「CLOiD」を投入し、家庭環境での清掃や、米テネシー州の洗濯機工場を再現した環境で部品の運搬、積載、組み立てなどを学習させている。

LG電子は年内に投入するロボットを数百台規模に増やす計画だ。良才データファクトリーで直接収集するデータと、増幅・合成した仮想データを合わせると、2026年中に約10万時間、約12年分に相当する学習用データを確保できる見通しだ。

これを活用して、ヒューマノイドロボットの性能を左右するロボット基盤モデル(RFM)を高度化し、ロボティクス分野の競争力をさらに高める方針だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News