ソウル・鍾路区の大型書店(c)news1
ソウル・鍾路区の大型書店(c)news1

【08月19日 KOREA WAVE】韓国で若者の消費や余暇の過ごし方が変化し、街の商業エリアにも業種の入れ替わりが起きている。飲酒を控える文化が広がる中、居酒屋やネットカフェなど従来型の外食・娯楽業種が減る一方、書店や玩具店など趣味や文化消費を狙った業種が増えている。

韓国国税庁の6月の「100大生活業種」統計によると、玩具店は3996店で、前年同期の3323店から20.25%増えた。全国の書店も1万193店となり、1年前の9893店から3.03%増加した。

一方、若者の代表的な余暇空間とされてきた酒場やネットカフェは減少した。簡易酒場は前年同期比9.19%、ビアホールは9.1%減少し、ネットカフェも5.46%減った。

こうした変化は単なる業種ごとの流行ではなく、若者の消費スタイルそのものが変わっていることが背景にあるとみられている。大勢で酒を飲みながら時間を過ごす消費より、自分の好みに合った商品やコンテンツを選んで楽しむ「好み消費」が広がり、関連業種へ消費が移っているという。

特に注目されているのが書店の増加だ。最近は読書を格好いい文化として楽しむ、いわゆる「テキスト・ヒップ」が広がり、書店などオフラインの文化空間への関心も高まっている。

専門家は、若者世代の消費文化の変化が街の業種構成にも影響しており、今後もこうした傾向が強まるとみている。

仁荷大学消費者学科のイ・ウンヒ名誉教授は若者の玩具消費について、「以前は30歳を過ぎて玩具を買うと否定的に見られることもあったが、今では30代だけでなく40代まで、自分の好みとして堂々と玩具を買う文化になった」と説明した。

さらに「玩具も単なる遊び道具にとどまらず、生活用品と組み合わされるなど商品の範囲が広がっている。自分に必要だと思うものを年齢に関係なく好みに合わせて購入する消費は今後も続くだろう」と見通した。

酒場の減少には、飲酒文化や職場の会食文化の変化も影響していると分析されている。以前は仕事を終えた会社員が何軒も店を移りながら酒席を続けることも多かったが、最近は短時間で食事を済ませたり、酒の代わりに映画や公演など別の活動を一緒に楽しんだりする形へと変化しているという。

イ・ウンヒ氏は「仕事を終えた後、大勢で飲食店や酒場に集まって飲むより、それぞれ自宅で一人酒を楽しむなど、飲酒文化そのものも変わっている。こうした流れを考えると、酒場業種は今後も厳しい状況が続く可能性がある」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News