【8月26日 東方新報】中国国家エネルギー局は8月11日、「中国水素エネルギー発展報告(2026)」を発表した。それによると、2025年、中国の水素エネルギー産業は規模拡大を続け、生産・消費量とも世界をリードする水準を維持し、クリーンで効率的な水素供給体系の構築が着実に進んだ。2025年末時点で、中国の水素年産能力は5100万トンを超え、前年比約1.4%増加。同年の水素生産量は3900万トンを超え、前年比約7.3%増となった。
 
報告書は、水素エネルギー産業が高い技術力と強い波及効果を持つ産業だと指摘。2025年末までに水素エネルギー発展戦略を打ち出した国・地域は世界で66に達し、世界の国内総生産(GDP)の90%以上を占めるという。

 
中国国内でも「製造・貯蔵・輸送・利用」の全工程で急速な伸びが見られた。再生可能エネルギーによる水素製造の年産能力は25万トンを超え、前年より倍増。三北地域(東北・華北・西北)では規模化した水素アンモニア・メタノールプロジェクトの実証が始まり、工業・交通・エネルギーなど幅広い分野での活用が進められている。内モンゴル・新疆・河北などでは風力・太陽光発電と水素製造を組み合わせた多様な活用モデルが順次実現し、東北・長江デルタ・珠江デルタなどではグリーン水素アンモニア・メタノールの一体化モデルの模索が加速。燃料電池自動車の保有台数は約3万2000台に達し、物流幹線や港湾などでの規模化運用の模索が続いている。
 
報告書は、2026年が「第15次五か年計画」の初年度であり、産業計画の主導強化、政策支援の拡大、中核技術の攻略、多元的な水素エネルギー実証の推進、標準認証体系の整備を進める重要な1年になるとした上で、同計画期間を通じて中国の水素エネルギー産業がより顕著な発展成果を上げることが期待されるとしている。(c)東方新報/AFPBB News