韓国の20~30代に「1人サウナ」人気…退勤後90分、広がる「回復消費」
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【08月18日 KOREA WAVE】ソウル・江南区新沙洞にある1人用サウナ。光復節の連休2日目となった16日午前、混雑した大通りとビル街を抜けて300メートルほど歩くと、住宅街の一角に落ち着いた外観の建物が現れた。
店内に入ると、穏やかな音楽とほのかなアロマの香りが漂う。空いている時間帯を尋ねると、「全時間帯が予約済み」との答えが返ってきた。
従業員は「週末や連休は通常、1週間ほど前から全時間帯の予約が埋まる」と説明。「2026年3月にオープンして以来、週末はほぼすべての時間帯で予約が埋まっている」と話した。
予約ページを見ると、約2週間後の28日金曜日も全時間帯が予約済みだった。従業員は「最近は若い会社員の間で、個人的に楽しめるスパやサウナが人気となり、口コミで広がっているようだ」と語った。
韓国では最近、20~30代を中心にこうした「プライベートサウナ」の人気が高まっている。知らない人と空間を共有して周囲の視線を気にしたり、騒音に邪魔されたりすることなく、予約した時間に1人で休息を楽しめる施設だ。
特に都心に1人用サウナが増え、遠出が難しい会社員からも注目を集めている。ソウルではオフィス街が集まる江南区、龍山区、鍾路区、麻浦区などを含む多くの地域で1人用サウナが見つかる。
ネイバー・データラボによると、「1人サウナ」の1日当たりの検索数は15日時点で前年同期の約19倍に増えた。
キーワード検索量を調べるプラットフォームの統計を総合すると、7月のネイバーにおける「1人サウナ」の検索件数は1万2000件で、2025年8月の2050件から485%増加した。年代別では20代が43.6%で最も多く、30代が27.5%で続いた。
SNSでも1人用サウナは人気のテーマだ。インスタグラムのリールやユーチューブなどには、実際に利用した人の体験動画が相次いで投稿されている。
ソウル・江南区の1人用サウナを利用した30代女性は「洗面用品がすべて用意されていて、仕事帰りに手ぶらで来られた。90分間、1人の時間をゆっくり楽しめて、最近で一番幸せだった」とSNSに投稿した。
ソウル・銅雀区の施設を訪れた20代女性も「知らない人と浴槽を共有するのが負担で、なかなかサウナを利用できなかった。プライベートサウナを知って初めて行ってみたが、気兼ねなく休めてよかった」と感想をつづった。
専門家は、こうした流行の背景には「回復」と「休息」を重視する若い世代の価値観が消費に反映されていると分析する。これまで比較的中高年のものとみられてきたサウナが20~30代の間で人気の趣味となり、外部から邪魔されずに過ごせる1人用サウナという形で広がっているという。
仁荷大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「仕事を終え、一日中たまった疲れを癒やしたい若い会社員の需要が、静かで落ち着いたサウナに向かっているようだ」と指摘。「特に自分だけの回復と休息の時間を過ごしたいという若者の欲求が、他人と空間を共有しなくてもよい1人用サウナという形で表れている」と話した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News