江蘇・同里の古鎮を舞台に 夜の体験型公演が人気
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【8月24日 東方新報】連日の猛暑を受け、江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)では、水郷の町を訪れて涼を楽しむ人が増えている。千年の歴史を持つ古鎮・同里の珍珠塔景園では、物語の世界を体験できる実景公演「珍珠塔奇妙夜」が行われ、夜の古鎮を楽しむ新たな観光コンテンツとなっている。
蘇州市民の※陶煥瓊(Tao Huanqiong、漢字が表示なれない場合は→ タオ・ホワンチョン でお願いいたします)さんは、「以前、同里に来た時は庭園などをざっと見て回る程度だった。今回は夜の公演を見て、初めて『珍珠塔』の物語を身近に感じることができ、とても印象に残った」と話す。
珍珠塔景園は、東・西・北の三つのエリアからなる。東側には明代の官僚・陳王道(Chen Wangdao)の邸宅、西側には庭園、北側には陳家の牌楼(中国伝統の門)と古い舞台がある。地元で広く知られる地方劇「錫劇(せきげき)」の代表作『珍珠塔』は、明代の万暦年間に南京の監察御史を務めた陳王道が、娘の嫁入りに際して真珠の塔を贈ったという故事に由来する。
「珍珠塔奇妙夜」は、この錫劇『珍珠塔』をもとに構成された体験型の公演だ。江南地方の舞踊、錫劇の歌唱、陳家の祝宴、舞台上で婿を選ぶ「招親」、評弾(蘇州を中心に伝わる語り物芸能)を取り入れたトークショー、真珠の塔をめぐる恋物語など、全6幕を通して原作の代表的な場面を描く。
公演では、観客が登場人物と一緒に園内を巡る形式を採用し、俳優が演じるキャラクターと随時交流できる。観客はゲームに参加して、昔の紙幣を模した「銀票」を集め、景品と交換することもでき、物語の世界に入り込んだような体験を楽しめる。中でも人気なのが「舞台での婿選び」の場面で、多くの観客が舞台に上がって俳優とやり取りし、会場は笑いに包まれるという。
景区スタッフの沈淑婉(Shen Shuwan)さんによると、「珍珠塔奇妙夜」は『珍珠塔』にまつわる歴史や文化を取り入れた内容で、昨年10月に始まって以来、多くの観光客から好評を得ている。外国人観光客の中には、せりふや歌詞が分からなくても、俳優の歌やせりふ、しぐさ、立ち回りなどを通じて登場人物の感情を感じ取り、中国文化に興味を持つ人もいるという。
景区では周辺の民宿やホテルとも連携し、「宿泊+夜間観光」を組み合わせたサービスを提供している。夜の文化体験を充実させるとともに、観光客の古鎮での宿泊を促し、夜間の観光消費にもつなげている。(c)東方新報/AFPBB News