15日、ソウル市恩平区水色洞一帯で突然の大雨が降り、市民や車が移動に苦労している(c)news1
15日、ソウル市恩平区水色洞一帯で突然の大雨が降り、市民や車が移動に苦労している(c)news1

【08月18日 KOREA WAVE】現在発生しているエルニーニョ現象が年末にかけて、1950年以降で最も強かった水準に迫る可能性が70%近くに達することが分かった。

朝鮮半島の天候への影響を直接予測することは難しいが、韓国では9月の降水量や干ばつ、国際穀物価格を介した食品価格への影響に注目する必要があるとの分析が出ている。

米海洋大気局(NOAA)気候予測センターのエルニーニョ・南方振動(ENSO)予測によると、2026年10~12月に現在のエルニーニョが1950年以降で最も強かった水準まで発達する確率は69%。「非常に強い」エルニーニョに発達する確率は90%を超えた。

太平洋ではすでにエルニーニョが強まる兆候が表れている。東部赤道太平洋の海面水温は平年より2度以上高く、エルニーニョの監視に使われる「ニーニョ3.4」指数はプラス1.4を記録した。

海面下に蓄積された熱も顕著で、東太平洋の水温躍層付近では平年を最大約10度上回る水温偏差が観測された。中央・東太平洋では対流や降水が増える一方、インドネシア付近では対流が抑えられるなど、大気にも変化が表れている。

ソウル大学地球環境科学部のクク・ジョンソン教授は「今回のエルニーニョは異例の速さで強まっている点が注目される。観測史上最も強力だった1997~1998年のエルニーニョに匹敵するか、それを上回るかが今後の焦点だ」と指摘した。

韓国では特に9月の降水量への影響が注目されている。これまでの研究では、エルニーニョが発達する年の9月に東太平洋の海面水温が高いほど、朝鮮半島の降水量が減る傾向が確認されている。

最近は韓国南部を中心に少雨が続き、一部地域で気象学的な干ばつが深刻化している。9月の降水量まで減少すれば、農業用水や生活用水への負担がさらに大きくなる可能性がある。

ただ、エルニーニョだけを根拠に今秋の朝鮮半島で降水量が減ると断定することは難しい。朝鮮半島の気候は西太平洋の海面水温や大気循環など、さまざまな要因の影響を受けるためだ。

韓国で体感しやすいもう一つの影響として国際食料価格も挙げられる。強力なエルニーニョが米国やブラジル、アルゼンチン、オーストラリア、東南アジアなど主要農産物生産地域の降水量や気温に影響すれば、トウモロコシ、小麦、大豆、パーム油、砂糖などの生産量や国際供給に影響する可能性がある。

穀物自給率が低い韓国では、主要生産国の作柄が悪化した場合、国際穀物価格や為替、輸送費を介して飼料費や畜産物、加工食品の価格にも波及する可能性がある。専門家は主要穀物の事前購入や戦略備蓄の拡大、輸入先の多角化に加え、主要輸入国の降水量や土壌水分、猛暑、作柄などを継続的に監視する必要があると提言している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News