韓国人の「コーヒー習慣」、遺伝の影響は29%…双子1106人を分析 [韓国記者コラム]
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【08月18日 KOREA WAVE】朝の目覚めの一杯から食後のコーヒーまで、コーヒーは韓国人の日常に欠かせない飲み物となっている。コーヒーに含まれるカフェインは中枢神経系に作用し、眠気を抑えて覚醒度を高めるとされる。こうしたコーヒーを飲む習慣は、親から受け継ぐ遺伝的要因とどの程度関係しているのか。
韓国人の双子1106人を対象に調べた結果、コーヒーを飲む行動の個人差には遺伝的要因が一定程度影響するものの、個人ごとの環境要因などの影響の方が大きいことが分かった。
ソウル大学食品栄養学科のイ・ジョンウン教授とチョ・ミンス研究員、中央大学食品栄養学科のユン・ジヨン教授らの共同研究チームは、韓国人の双子を対象に、コーヒー、茶、カフェインの摂取に遺伝要因と環境要因がそれぞれどの程度影響するかを分析した。
双子を対象としたのは、遺伝と環境の影響を分けて推定するためだ。一卵性双生児は遺伝情報をほぼ100%共有する一方、二卵性双生児は一般のきょうだいと同様に平均約50%を共有する。そのため、一卵性双生児のコーヒー摂取行動が二卵性双生児より似ていれば、その差から遺伝要因の寄与度を統計的に推定できる。
研究チームは韓国人ゲノム疫学調査事業の「健康な双子研究」に参加した30歳以上の双子1106人を分析した。一卵性456組、二卵性97組の計553組で、平均年齢は約38.6歳だった。
対象者の約88%は現在コーヒーを飲んでおり、約78%は茶を飲んでいた。1日平均のカフェイン摂取量は約64.9ミリグラムだった。
分析の結果、コーヒーを飲むかどうかの個人差のうち、遺伝的要因が説明する割合である「遺伝率」は29%だった。残る71%は、個人ごとの環境要因や測定誤差などを含む固有環境要因で説明された。
これは「ある個人のコーヒー習慣の29%が遺伝子で決まる」「親のコーヒー習慣が29%の確率で子に遺伝する」という意味ではない。研究対象集団でみられた人と人との違いのうち、約29%を遺伝的な違いで説明できるという意味だ。
茶を飲む行動では遺伝要因の寄与はさらに低く、遺伝率は11%、固有環境要因は89%だった。
カフェイン摂取量の分析には、食事データがそろった双子319組、638人を使用した。1日のカフェイン摂取量の中央値55.55ミリグラムを基準に高摂取群と低摂取群に分けると、遺伝率は27%、固有環境要因は73%だった。カフェイン摂取量を連続変数として分析した場合の遺伝率は17%だった。
研究結果は、コーヒーやカフェインの摂取行動に遺伝的背景が一定程度関係する一方、遺伝だけでは説明できず、特にコーヒー摂取では個人ごとの環境要因などの割合がより大きいことを示している。
カフェインへの生理的反応や代謝速度には個人差がある。カフェインは脳内でアデノシン受容体の働きを妨げ、眠気を抑えて覚醒度を高める。また、カフェイン代謝や反応に関わる遺伝的な違いも、個人ごとの反応と関係する可能性がある。
今回の研究は、従来のカフェイン摂取に関する双子研究が主に欧米人を対象としていた点でも意味がある。研究チームは、把握している範囲では東アジア人を対象にコーヒー摂取と総カフェイン摂取の遺伝率を調べた初の研究だとしている。
一方、結果を単純に「遺伝29%、生活習慣71%」と解釈することには注意が必要だ。固有環境要因には個人の生活環境だけでなく、測定誤差も含まれる可能性がある。
また、この研究はコーヒーを飲むことで特定の病気を予防できるか、健康状態が改善するかを検証したものではない。韓国人の双子集団でみられるコーヒー、茶、カフェイン摂取行動の個人差に、遺伝要因と環境要因がそれぞれどの程度関与するかを分析したものだ。【MONEYTODAY チョン・シムギョ記者】
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News