ソウル・金浦空港の国内線出発ロビー(c)news1
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【08月16日 KOREA WAVE】中東戦争の勃発後、国際線の減便や市場縮小への懸念が続いていたが、実際の統計では市場全体が縮小したのではなく、成長ペースが鈍化していることが分かった。

ヤノルジャリサーチがまとめた「中東戦争後の韓国国際線市場の変化分析」によると、中東での武力衝突後約4カ月間、韓国の国際線市場では航空便数、供給座席数、旅客数とも成長速度が低下した。

米国とイランの武力衝突後、航空燃料価格は短期間に1ガロン当たり2.43ドル(約360円)から4.45ドル(約660円)へ約83%上昇した。

韓国の国際線市場そのものは縮小しておらず、3~6月の便数と旅客数はいずれも前年同月を上回った。ただ、便数の前年同月比増加率は4月の9.2%から5月7.3%、6月3.9%へ低下。旅客数の増加率も3月14.3%、4月13.1%から5月8.1%、6月4.0%へ鈍化した。

ヤノルジャリサーチは、中東戦争や原油価格の上昇に加え、国際線市場の正常化に伴う反動、為替、景気などが複合的に影響したと分析している。

航空会社別では差が鮮明だった。韓国の航空会社は戦争前の1~2月と戦争後の3~6月を前年同期比で比較すると、供給座席数の増加率が7.4%から7.1%とほぼ横ばいで、便数はともに8.6%増だった。旅客数の増加率は10.0%から10.9%へ上昇した。

一方、外国航空会社は供給座席数の増加率が8.8%から5.4%へ低下。便数も9.7%から5.8%、旅客数も12.7%から7.6%へ落ち込んだ。

路線別では、日本と中国が戦争後も旅客数でそれぞれ17.7%、21.9%増と堅調だった。台湾、香港、マカオ、モンゴルなど北東アジア路線や米州、欧州も成長を維持した。

これに対し、東南アジア路線は便数が5月に15.3%減、6月に21.1%減となり、オセアニア路線も低迷した。

一方、中東路線の縮小とともに仁川空港の乗り継ぎ需要が増える動きもみられた。3月の中東路線旅客は75.6%減少したが、欧州路線は22.3%増加。上半期では中東路線の乗り継ぎ客が41.9%減る一方、欧州路線は63.2%増え、仁川空港全体の乗り継ぎ客も3月以降、約30%前後の高い増加率を示した。

報告書は、中東のハブ空港の接続力低下で一部の乗り継ぎ需要が仁川空港など北東アジアのハブ空港へ移った可能性を指摘。増えた需要を滞在や韓国内での観光消費につなげる必要があるとしている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News