7月28日、ソウル中区・明洞を訪れた外国人観光客(c)news1
7月28日、ソウル中区・明洞を訪れた外国人観光客(c)news1

【08月15日 KOREA WAVE】韓国を訪れる外国人観光客が過去最高水準となる中、国内店舗での外国人によるカード決済額が3年半で約10倍に増えたことが分かった。一方、支出はソウルの明洞や江南など一部の観光・美容商圏に集中しており、伝統市場や路地裏商圏への消費拡大が課題となっている。

韓国信用データ(KCD)の小規模事業主データラボが発表した「海外カード売上トレンドリポート」によると、韓国内の店舗で海外発行カードによって決済された金額は2023年1月から2026年6月までに約9.6倍に増えた。

カード売り上げ全体に占める海外カードの割合も0.2%から1.2%へ6倍に拡大した。

ただ、決済額は一部の店舗に大きく偏っている。直近1年間に海外カード決済があった全国32万8000店を分析したところ、上位1%の店舗が外国人カード決済額全体の66.9%を占めた。上位10%では約90%に達し、残る90%の店舗の割合は10%程度にとどまった。

地域別では外国人カード決済の65%がソウルに集中した。京畿道が11.3%、釜山が8.2%、済州が4.5%で続いた。増加率は釜山が60.0%、済州が53.1%と高かった。

ソウルでも偏りは鮮明だった。海外カード売り上げの割合は観光特区が14.6%と最も高く、主要商圏が5.3%だった一方、伝統市場は2.1%、路地裏商圏は1.3%だった。明洞・南大門では観光消費、新論峴・江南駅周辺では美容整形外科や皮膚科などの美容・医療消費が外国人決済をけん引した。

業種別ではサービス業で皮膚科が40%、美容整形外科が14%を占めた。一方、外食では定食・韓定食が18%、焼き肉など肉料理専門店が17%で、比較的分散していた。

1回当たりの支出額も外国人の方が大きく、サービス業では16万6000ウォンに対し韓国人は4万7000ウォンで、約3.5倍の差があった。医療分野では約8倍だった。

専門家や小規模事業主業界からは、観光客増加の恩恵を地域経済全体に広げるため、伝統市場や路地裏商圏と地域の祭り、観光コンテンツを結びつける必要があるとの指摘が出ている。多言語案内や簡易決済環境の整備、外国人向け広報の強化に加え、小規模店舗でも免税制度を利用しやすくする仕組みの検討を求める声も出ている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News