【8月20日 CGTN Japanese】中国のロボットメーカー、宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)は8月10日、正式に科創板(STARマーケット)でのオンライン申し込みを開始しました。発行価格は1株当たり150.80元(約3560円)で、発行後の株価収益率(PER)は219倍、発行価格に基づく時価総額は約610億元(約1兆4000億円)となります。同社は今年中国で最も注目されるディープテック分野の新規公開株の一つであり、今回の申し込み開始により、A株市場に「人型ロボット第1号銘柄」が登場することになります。

宇樹科技は、高性能な汎用人型ロボット、四足歩行ロボット、ロボット部品、およびエンボディドAIモデルの研究開発、生産、販売に注力する企業です。2023~2025年の売上高は、それぞれ1億5900万元(約37億5000万円)、3億9300万元(約92億8000万円)、16億9900万元(約401億2000万円)でした。

同社は中国国内でも数少ない黒字化を実現しているエンボディドAI企業です。2025年の売上高に占める人型ロボットの割合は51.78%で、出荷台数は5500台を超えて世界トップでした。四足歩行ロボットの累計販売台数も3万3000台を超え、世界の四足歩行ロボット市場で優位な地位を築いています。同社の人型ロボットは数年連続で中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の旧正月の年越し番組「春節聯歓晩会(春節の夕べ)」に登場し、中国国内だけでなく、海外でも注目を集めています。

宇樹科技の主要株主は、インターネット大手・産業資本、著名なVCPE(ベンチャーキャピタル/プライベートエクイティ)機関、国有資本・政府系ファンドの3つに分類されます。美団(Meituan)、テンセント、アリババなどの大手企業も上場前から株主に名を連ねています。上場までの手続きも順調に進み、要した期間はわずか73日でした。これは国家戦略、産業の発展段階、制度革新という3つの要素が重なった結果だとみられています。

中国の資本市場では、テクノロジー企業のIPOが加速しています。7月末には、中国のメモリーチップ大手の長鑫科技(CXMT)が上場し、発行価格8.66元(約204円)に対し、初日の株価は465.82%上昇しました。このほか、DeepSeek、栄耀(Honor)、燧原科技(Enflame)など複数の著名企業についても、上場に向けた準備を進めているとの情報が伝えられています。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News