韓国政府、8月から工場の製造データ収集へ…「フィジカルAI」開発が本格始動
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【08月14日 KOREA WAVE】韓国科学技術情報通信省が8月から、慶尚南道と全北地域を中心に「フィジカルAI」に必要な製造現場のデータ収集に乗り出す。2027年からセンサーや設備を導入して本格的なデータ確保を進めるのに先立ち、既存事業で蓄積したデータを活用する。
同省は早ければ8月第4週から「2026年慶尚南道・全北AX研究開発事業」を通じ、フィジカルAI関連の製造データ収集を始める。
この事業は2026年から2030年までの5年間に総額1兆4131億ウォン規模で進める国家研究開発プロジェクト。地域ごとにAI革新拠点を構築し、産業現場のAI転換(AX)を支援するとともに、実際の現場で使えるAI技術や製品の開発・実証を目指す。
フィジカルAIは、現実世界から得た製造データをもとにAIが状況を認識、判断し、ロボットやセンサー、設備などを直接制御する技術だ。研究室や仮想環境のデータだけでは現場の複雑な状況を十分に反映できず、設備の稼働状況や作業工程、環境変化など実データの確保が重要となる。
今回の取り組みは、韓国政府が6月に発表した「フィジカルAI汎用基盤モデル」開発の最初の具体策でもある。政府は2028年までにロボットの頭脳に当たる汎用基盤モデルを開発し、製造、物流、介護など幅広い産業への展開を目指している。
慶尚南道ではプレスや切削など製造設備から生まれるデータを、全北では一部のロボット基盤モデル開発に必要なデータを収集する予定だ。
2026年の収集は本格事業に向けた準備の意味合いが強い。センサーや設備を現場に設置し、大規模にデータを確保する作業は関連予算が本格投入される2027年から始める。
科学技術情報通信省は、既存のAX事業で蓄積したデータや実証経験を生かし、必要な設備やデータの種類も把握する方針だ。
製造データの提供に参加する中小企業への支援策も検討している。科学技術情報通信省、産業通商資源省、中小ベンチャー企業省が、企業の積極的な参加を促すインセンティブについて協議を進めている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News