北朝鮮、日本を意識したミサイル発射か…太平洋で影響力拡大の可能性
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【08月13日 KOREA WAVE】北朝鮮が12日、江原道元山付近から日本海に向けて射程約700キロの弾道ミサイルを発射したことについて、日本のトマホーク巡航ミサイル実戦配備の動きを意識した対抗措置だった可能性があるとの分析が出ている。
北朝鮮はこれまでも米韓合同軍事演習などに反発し、各種ミサイルを発射してきた。しかし、日本の特定の軍事行動を直接批判した後、それに対応する形で武力行動に出たとみられる動きは異例だ。今後、太平洋での影響力拡大を図る可能性も指摘されている。
韓国・統一研究院のホン・ミン先任研究委員は、今回のミサイルの飛行距離約690~700キロが、発射地点の元山付近から日本の佐世保港までの直線距離とほぼ一致する点に注目した。佐世保港は、最近トマホークの実射を実施した海上自衛隊のイージス艦「ちょうかい」の母港だ。
トマホークは艦艇から発射され、低空を長距離飛行しながらレーダーを避け、指揮部や核・ミサイル施設などを攻撃できる巡航ミサイルだ。日本が大量導入し実戦運用へ移ることで、北朝鮮が感じる脅威も高まっているとみられる。
キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の妹キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党総務部長は5日、日本のトマホーク試験発射について「共和国の安全に重大な脅威」と非難し、「軍事的選択肢を追加で設定する」と警告した。北朝鮮はその翌日の6日、さらに12日にも元山付近から相次いで武力行動に出た。
ただし、実際の標的座標が確認されていないため、佐世保港を直接狙ったと断定することはできない。日本の主要軍事拠点を攻撃できる能力を象徴的に誇示した可能性があるとの見方だ。
北朝鮮は8月に入り、日本の「非核三原則」見直しの可能性や再軍備の動きをめぐる批判を強めている。朝鮮労働党機関紙は1~12日に日本を批判する記事や論評を13本掲載し、キム・ヨジョン氏の談話を含めると日本への強硬メッセージは14件に上った。
こうした対日圧力は、北朝鮮が軍事的視野を太平洋へ広げる動きとも重なる。北朝鮮は中国やロシアとの連携を強める一方、沿岸防衛中心だった海軍を核・ミサイルを基盤とする海上戦力へ転換する動きを加速している。
5000トン級の新型駆逐艦「崔賢」の就役に続き、原子力潜水艦や1万トン級戦略艦の建造も進めている。こうした動きがロシア極東艦隊との連携などにつながれば、北朝鮮が太平洋で日本や米国を軍事的にけん制する存在として浮上する可能性も指摘されている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News