記事内容とは直接関係のない資料写真=ClipartKorea(c)MONEYTODAY
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【08月13日 KOREA WAVE】ソウル江南の皮膚科専門医が、老化した皮膚細胞を約30年若い状態へ戻した研究結果を紹介し、注目を集めている。ボス皮膚科医院のキム・ホンソク院長は最近、自身のユーチューブチャンネルで、英国バブラハム研究所が2022年に発表した研究結果を紹介した。

キム院長は「『53歳の皮膚が23歳に若返った』という表現はやや劇的に聞こえるかもしれない」とした上で、「正確には皮膚の線維芽細胞にみられる複数の分子的な老化指標が、約30年若い方向に変化したということだ」と説明した。

研究チームは、人の皮膚の真皮に存在する「線維芽細胞」を対象に、老化した細胞を再び若い状態へ戻せるかを調べた。

線維芽細胞は、皮膚内部でコラーゲンやヒアルロン酸などを作り、皮膚の弾力や再生に重要な役割を果たす。ただ、加齢とともに線維芽細胞も老化し、機能や生産性が低下する。

研究チームが利用したのは、いわゆる「山中因子」だ。京都大学の山中伸弥教授は2006年、特定の因子を使うことで、すでに特定の機能を持つよう分化した成熟細胞を、より初期の状態へ戻せることを明らかにした。その後、細胞を初期状態へ戻す際に使われる因子は「山中因子」と呼ばれ、細胞リプログラミング研究の重要な要素となった。

一方、細胞を完全に初期化すると、本来持っていた機能まで失う可能性がある。皮膚細胞を過度に初期状態へ戻せば、若返るだけでなく、皮膚細胞としての性質や機能まで失われかねない。

そこで研究チームは、細胞を完全に初期化せず、一定の段階までだけ戻す「部分的リプログラミング」という方法を採用した。

細胞の「リセットボタン」を最後まで押すのではなく、若返りが一定段階まで進んだところで止めるような方法で、皮膚細胞としての性質を保ちながら、老化に関連する特徴だけを戻すことがポイントだ。

その結果、老化した皮膚の線維芽細胞では、生物学的な年齢を示す指標が大きく低下した。一部の指標では、約30年に相当する変化が確認された。

研究チームは、細胞がどの程度若返ったかを確認するため、「エピジェネティック・クロック」と呼ばれる指標を活用した。人のDNAには加齢とともに特定の化学的変化が蓄積し、その代表例が「DNAメチル化」だ。こうした変化のパターンを分析することで、細胞や組織の生物学的な年齢を推定できる。

変化したのは年齢を示す指標だけではなかった。若返った細胞では、コラーゲン生成に関わる機能についても、若い細胞に近づく変化が確認された。

キム院長は「単に細胞年齢を示す指標が若返っただけでなく、実際の機能まで改善した点がより重要だ」と評価した。

ただ、これを直ちに「人の皮膚を30年若返らせる技術」と受け止めるのは難しい。人の顔や皮膚へ直接適用した臨床試験ではなく、実験室で培養した細胞を対象にした研究だからだ。

キム院長は「現在は老化を遅らせる『アンチエイジング』という言葉を使っているが、将来、人に安全に適用できる技術が開発されれば、『エイジ・リバーサル』、つまり老化の逆転を語る時代が来る可能性もある」と話した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News