韓国・江原道の海岸で離岸流を実演…海洋警察の救助隊員も一瞬で沖へ
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【08月12日 KOREA WAVE】「助けてください」。海水浴シーズンを迎えた10日午前、韓国・江原道襄陽郡の洛山海岸。人の背丈ほどあるうねりを伴う波が次々と押し寄せる中、赤いヘルメットと救命胴衣を着けた海洋警察の救助隊員が、瞬く間に沖へ流された。
切迫した声が響くと、砂浜に集まっていた海水浴客の視線が一斉に海へ向かった。
この状況は、束草海洋警察署の救助隊員2人が離岸流の威力を示すために実施した安全実演だった。
2人は救命胴衣を着けた状態で、あえて離岸流に身を任せた。強い流れは瞬く間に2人を海岸から遠ざけ、大きなうねりが救助隊員の姿を完全に覆い隠した。しばらくすると、波の間からヘルメットだけがかろうじて見えるほどだった。
上空ではドローンが救助状況をリアルタイムで撮影し、海岸では救助要員が浮き輪や救助ロープを準備して万一の事態に備えた。
この実演は、専門の救助隊員でも簡単には抜け出せない離岸流の危険性を示し、事故発生時の生存方法を知らせるための体験型教育として実施された。
海洋警察は、離岸流に巻き込まれた際に最も危険なのは、海岸を目指してむやみに泳ぐことだと説明した。流れに正面から逆らうと急速に体力を消耗し、かえって生存の可能性が下がるためだ。
救命胴衣を着用している場合は、あおむけになって浮力を保ちながら救助を待つか、流れに逆らわず、離岸流と直角の方向へ抜けた後に海岸へ移動することが重要だとした。
実演に参加したクォン・オヒョン救助隊員は「専門の救助要員である私たちも実際に離岸流を体験すると決して簡単ではなかった。うねりを伴う波がある日は、何より海に入らないことが最も安全だ」と話した。
シン・ギョンジン束草海洋警察署長も「東海岸のうねりを伴う波や離岸流は非常に危険で、海洋警察の救助隊員も救助の過程で危険な状況に直面する。特にうねりが発生している時は海に入らず、安全要員の指示に必ず従ってほしい」と呼びかけた。
東海地方海洋警察庁によると、2026年に東海岸では沿岸事故が52件発生し、22人が死亡した。
死亡者のうち60代以上は13人で59%を占め、50代以上では18人と全体の82%に達した。
海水浴客が増える7月以降の約1カ月間では、沿岸事故による死亡者は8人で、そのうち50代以上が7人と88%を占めた。
束草海洋警察の関係者は「離岸流やうねりを伴う波は目で見ただけでは危険性を判断しにくい。必ず安全要員が配置された指定海水浴場を利用し、遊泳禁止などの指示が出た場合は絶対に海へ入らないでほしい。救命胴衣の着用が命を守る最も確実な安全策だ」と強調した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News