湖南省・岳陽の焼き肉宴 宋詞を味わう
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【8月16日 東方新報】中国・湖南省(Hunan)岳陽市(Yueyang)岳陽楼区は7月29日、北宋の文豪・蘇軾(Su Shi)の名作『念奴嬌・赤壁懐古』に登場する「小喬初嫁了」の一節を冠した特別メニュー「『小喬初嫁了』岳陽漢方焼き肉宋詞宴」を発表した。蘇軾の代表作『念奴嬌・赤壁懐古』を、「一句の宋詞に一品の料理」を対応させる形で表現した特別メニューで、千年受け継がれてきた宋詞文化と岳陽名物の焼き肉文化を融合させた新たな試みとなっている。
「中国焼き肉の名城」とも呼ばれる岳陽市は、「洞庭に天下の水あり、岳陽に天下の楼あり」と称される岳陽楼を擁し、三国時代や宋代の文化が色濃く残る街でもある。岳陽楼は三国時代の武将・魯粛(Lu Su)が兵を閲した楼閣を起源とされ、周瑜(Zhou Yu)と小喬(Xiao Qiao)の物語もこの地に伝わる。こうした歴史文化が、『念奴嬌・赤壁懐古』の世界観と重ね合わせられている。
宴席では、「乱石穿空」の一句を香ばしく焼き上げた牛串で表現し、岩山がそびえ立つ景観を盛り付けで再現。「驚濤裂岸」は弾力のある牛すじ串で激しい波を描き、「江山如画」は色彩豊かな食材で壮大な山水を表現する。「一時多少豪傑」は新鮮な焼きガキで三国時代の英雄たちをたたえるなど、それぞれの料理が詩の情景を映し出している。
宴席は『念奴嬌・赤壁懐古』全体の情景や物語、人文的な精神を軸に構成され、全27品の焼き肉料理が詞の名句に対応する。「一句一皿、一皿一景」をコンセプトに、詩の世界を料理で表現した。
この「宋詞焼き肉宴」を企画した岳陽焼き肉学院・岳陽焼き肉研究院の創設者であり、岳陽開放大学副学長の姜宗福(Jiang Zongfu)氏は、「一般的な焼き肉コースとは異なり、馬王堆漢墓に伝わる食養生の知恵や、中国最古級の農業・食文化書『斉民要術』などを参考に、中国伝統の食文化と岳陽の焼き肉技術を融合させた」と説明する。
さらに、「岳陽焼き肉本来の香ばしさやジューシーさを残しながら、油や塩分を控え、薬膳の考え方も取り入れた健康志向のメニューに仕上げた。街角の焼き肉を、巴陵(岳陽の古称)の歴史や文化を伝える新たな文化料理へと発展させたい」と語った。(c)東方新報/AFPBB News