ゼレンスキー大統領、韓国に「防空システム」直接支援を猛要請…ウクライナ「北朝鮮兵5万人追加派遣」主張の背景
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【08月12日 KOREA WAVE】ウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアへ派遣される北朝鮮軍の規模について「最大5万人規模の追加派遣が決定した」との主張を強めている。北朝鮮とロシアの軍事協力強化による「地域的脅威の増大」を誇張する形だが、背景には長引く戦況で西側諸国からの軍事支援が減衰するなか、新たな支援を引き出そうとするウクライナ側の切迫した事情があるとみられる。
ゼレンスキー氏は先月、追加派遣の規模を「3万人」と提示していたが、今月8日には「3万〜5万人」へと大きく上方修正した。さらに10日の演説では、北朝鮮の兵力や弾道ミサイルの供給が迫っていると主張した上で、「北朝鮮のミサイルや兵力が投じられるほど、日本や韓国、フィリピンなど同地域諸国が直面する危険も大きくなる」と強調した。
欧州の戦場における問題をアジア・太平洋地域の安全保障問題へと拡張し、周辺国に支援を促す論理を展開した。具体的には韓国に対し、これまで避けてきた防空システムの支援を強く求めている。
しかし、ゼレンスキー氏が言及した追加派遣について、日本や韓国、米国などの情報網には現在、明確な動向が捉えられていない。韓国外務省や統一省の当局者も「動向を注視している」としつつ、追加派遣の事実関係については確認を避けている。
専門家や分析筋の間では、ウクライナが北朝鮮軍の脅威を強調することで、不足する兵器支援を引き出そうとしているとの見方が根強い。現在、米国は中東情勢への集中や自国の弾薬在庫不足により支援余力が低下しており、欧州各国も自国の再武装を優先して武器の国外流出を渋る傾向にある。
牙山(アサン)政策研究院のヤン・ウク研究委員は「北朝鮮軍の追加派遣説はウクライナ情報機関が昨年から提起してきたが、1年近く実現していない。ゼレンスキー氏が問題を大きめに取り上げることで、より多くの支援を引き出そうとしている側面がある」と指摘する。また、仮に追加動員がある場合でも、大規模な歩兵部隊よりはミサイル部隊などの派遣が現実的との見解を示した。
韓国政府は現時点で、ウクライナへの殺傷兵器の直接提供には慎重な立場を崩しておらず、人道支援を中心とする従来の方針を維持する考えだ。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News