トリニティ航空が導入する大型機「A330-900neo」(c)news1
トリニティ航空が導入する大型機「A330-900neo」(c)news1

【08月12日 KOREA WAVE】韓国のトリニティ航空(旧ティーウェイ航空)が、欧州など長距離路線の機内・空港サービスを大手航空会社(FSC)並みに引き上げ、新型大型機を投入する。高い搭乗率を維持しながら赤字が続く欧州線の収益構造を改善する狙いだ。

航空業界によると、2026年上半期の仁川発欧州主要4路線の搭乗率は、バルセロナ91%、ローマ89%、パリ87%、フランクフルト85%だった。2025年も平均80%前後を記録しており、安定した旅客需要を確保している。

一方、ティーウェイ航空時代からの格安航空会社(LCC)のイメージが強く、航空券を十分な価格で販売できていないことが収益性を圧迫しているとの見方がある。欧州往復航空券はエコノミークラスで大韓航空より30%以上安く、ビジネスクラスも約半額の水準だ。

機材面の制約もある。現在欧州線の主力となっているA330-200は246席で、より大型のA330-300より約100席少ない。ロシアとウクライナの戦争による迂回で飛行距離が約1500キロ延び、A330-300を投入しにくい状況も続いている。

トリニティ航空は6日のブランド発足式で、新たに「選択的サービス航空会社(SSC)」を掲げた。価格競争が激しい短距離では従来のLCC型サービスを維持する一方、欧州など長距離ではFSC級のサービスを提供する戦略だ。

長距離便のエコノミークラスでは機内食にサラダや飲み物を追加し、ビジネスクラスではサラダ、果物、パンなどをコース形式で提供する。ワインやビールのサービスも加える。空港ラウンジや機内エンターテインメント、Wi-Fiも順次導入する予定だ。

年末からは340席のA330-900neoを6機導入し、中長距離路線に順次投入する。現在のA330-200より最大94人多く乗せられるほか、燃費効率も従来のA330シリーズより25%向上するという。

ただ、サービス拡充には追加費用がかかり、座席数が増えれば高い搭乗率と運賃水準を同時に維持する必要がある。FSC級サービスに見合う運賃を確保しながら現在の需要を保てるかが、欧州線の収益改善を左右しそうだ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News