労働新聞(c)news1
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【08月11日 KOREA WAVE】北朝鮮が、元山葛麻海岸観光地区を訪れた大勢の観光客や各種施設を公開し、大々的な宣伝に乗り出している。観光事業の拡大を進める中、最大の観光拠点である元山葛麻地区を「観光の中心」と位置付け、国力向上の象徴としてもアピールしている。

北朝鮮の対外宣伝用雑誌「朝鮮」8月号は「元山葛麻海岸観光地区に広がる人波十里」と題した記事で、2026年夏の観光地区の様子を紹介した。江原道北部・元山周辺の海岸「明砂十里」にちなみ、観光客でにぎわう海岸を「人波十里」と表現したとみられる。

掲載写真には、海水浴場を埋める利用客のほか、大型ウォーターパーク、ジェットスキー、バナナボート、遊覧船、四輪バギー、自転車体験施設、屋内VR施設などが写っている。

家族連れが客室で休む様子や夜間の噴水広場、大型ホテルも紹介し、宿泊、休養、娯楽を備えた観光地であることを強調した。

元山葛麻海岸観光地区は、江原道の明砂十里海岸沿いにホテルや宿泊施設、商業・利便施設、マリンスポーツ施設などを整備した北朝鮮最大規模の観光団地だ。

キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記も何度も現地を訪れるなど整備に力を入れてきた。新型コロナウイルス流行や資材調達などで完成が長期間遅れたが、2025年から本格的な運営を始めた。

北朝鮮メディアは最近、元山葛麻地区で夏休みを楽しむ住民の姿を相次いで公開し、この1カ月で数万人の労働者が訪れたと伝えている。労働新聞は、朝鮮労働党が数万人の模範労働者を同地区に送り、夏季休暇を過ごさせたとも報じた。

北朝鮮は今後、中国人をはじめとする外国人観光客の大規模誘致も進める計画だ。制裁対象ではない観光産業を利用し、外貨収入を拡大する狙いがあるとみられる。ロシア人を対象とした北朝鮮観光は2024年から正式に再開されている。

かつて北朝鮮観光客の大半を占めた中国人観光客の受け入れ再開に向けた動きも活発化している。6月の中朝首脳会談を機に交流拡大への期待が高まり、7月には中国の王亜軍・駐北朝鮮大使が元山葛麻海岸観光地区を訪れた。

一方、中国やロシアから元山葛麻までの交通の不便さに加え、北朝鮮をめぐる安全保障上の不安もあり、北朝鮮側の期待通り大規模な外国人観光客を呼び込めるかは不透明だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News