韓国CJ大韓通運、自動運転トラックを大邱都心へ…10月から実証運行
このニュースをシェア
【08月10日 KOREA WAVE】韓国の物流大手CJ大韓通運が、高速道路を中心に進めてきた自動運転による貨物輸送の実証を、大邱市内へ拡大する。信号や歩行者、一般車両など対応すべき要素が増える市街地で、実際の物流スケジュールに合わせて安定的に貨物を運べるかを検証する。
CJ大韓通運によると、大邱市、知能型自動車部品振興院とともに10月から、大邱圏のミドルマイル区間で自動運転貨物輸送事業を開始する。大邱市が進める「2026年下半期未来モビリティー実証事業」の一環となる。
実際の貨物を積んだ11.5トントラックが、達西区月城洞や西区梨峴洞などにあるCJ大韓通運のサブターミナル4カ所を巡回する。区間は4.2~26キロで、9月のテストを経て安全性や運行スケジュールを守れるか確認し、2027年上半期まで実際の輸送を続ける予定だ。
高速道路と比べ、市街地では信号の変化や割り込み、歩行者の移動など突発的な状況への対応が求められる。大型トラックは車体が重く制動距離も長いため、より素早い判断と精密な制御が必要になる。
物流では安全性だけでなく定時性も重要だ。一つのターミナルへの到着が遅れると、積み下ろしや仕分け、その後の配車スケジュールにも影響するため、CJ大韓通運は既存物流網の時間表に合わせた運行が可能かも検証する。
同社は2022年から自動運転貨物輸送の実証範囲を拡大してきた。2024年3月から約1年間は、自動運転スタートアップ「マースオート」と仁川の物流拠点から沃川ハブターミナルまで218キロの区間に11トントラックを投入。高速道路では自動運転モードを使い、市街地では運転手が直接運転した。
一方、韓進は2026年7月、自動運転企業ライドフラックスとともに、国土交通省の許可を受けて定期的な有償輸送を始めている。韓国物流業界では、自動運転技術の検証から実際の物流網への導入へと競争が広がっている。
大邱での実証には、安全運転者が同乗するレベル3の車両を投入する。一定の条件下ではシステムが運転を担うが、必要に応じて運転者が介入するため、無人の完全自動運転ではない。
現時点では車両と自動運転ソフトウエアの供給会社は決まっていない。CJ大韓通運は実際の運行データを総合的に検討し、商用輸送への転換を判断する方針で、大邱で運用可能性を確認できれば全国の物流拠点などへ段階的に適用範囲を広げるとしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News