韓国・分解されたボーイング777、仁川空港で貨物機への改造進む
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「今ご覧になっている場所には、もともと乗客用の座席がありました」
8月6日午前、韓国・仁川国際空港の先端複合航空団地にある貨物機改造施設。高さ30メートルを超える巨大な格納庫では、ボーイング777型旅客機の改造作業が進んでいた。
機体は世界最大級の航空機リース会社エアキャップが所有し、香港の貨物航空会社フライメタが借り受ける。
機内では数百席の座席だけでなく、荷物棚や天井パネル、内装材もすべて撤去されていた。床には既存の構造物を取り外した跡に、緑色の補強材が長く設置され、作業員が内部の改造を進めていた。
旅客機は定期的に整備すれば長く運航できるが、30~40年が経過すると整備費が大幅に増え、採算性が低下する。業界では、この時期に貨物機へ改造すれば、さらに十数年ほど運航できるとされる。
貨物機への改造は、通常の航空機整備よりはるかに複雑だ。旅客機の内部をすべて撤去し、胴体を切断して大型貨物扉を設置した後、機体構造を補強しなければならない。
ボーイング777型機を貨物機へ改造できる国は、イスラエルに次いで韓国が2カ国目となる。
初号機のため、作業には約180日を要する。一般的には最大120日ほどだが、最初の機体では技術者の習熟や作業体制の確立も同時に進める必要があり、期間が長くなるという。
仁川国際空港公社は、初号機の改造を通じて技術とノウハウを蓄積し、段階的に能力を拡大する。2029年からは年間6機程度の改造を実施する計画だ。
改造後の航空機に対する重整備も担い、安定した航空機整備・修理・分解点検事業の基盤を構築する構想を掲げる。
作業を担当するシャープテクニクスKの関係者は、「旅客機の出入り口があった部分を精密に切断し、大型貨物扉を設置する。貨物機改造で最も難しい工程だ」と説明した。
胴体の切断でわずかな誤差が生じても飛行の安全性に影響するため、1000分の1単位の精度が求められるという。
今後は、貨物を自動で移動させる貨物搭載システムや、操縦席を保護する防火壁、火災の感知・消火装置などを順次設置する。旅客機を事実上、新しい航空機へ作り直す規模の作業となる。
格納庫の一角では、次に改造される2機目も待機していた。初号機が作業台を離れた後、改造に着手する予定だ。
初号機は5月に施設へ入り、現在の進捗率は約40%。シャープテクニクスKとイスラエル航空宇宙産業の合弁会社IKCSは、10月の出庫を目指している。
2027年からは韓国の技術者を中心に改造作業を進める。
関係者は「イスラエルを除けば、現在ボーイング777の貨物機改造が可能なのは韓国だけだ」とし、「技術移転が完了すれば、韓国内で独自に大型貨物機を改造する時代が始まる」と話した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News