【8月9日 AFP】スペインは8日、イタリアから到着する旅行者に対する国境検査を開始した。北アフリカのモロッコに隣接するスペインの飛び地セウタへの大量の移民流入を受け、イタリアが実施した類似の措置に対応するものとなっている。

7日にスペインは、イタリアが直面している「持続的な不法移民の圧力」を理由に挙げて厳格な管理を進めると発表し、欧州連合(EU)のパートナーであり北大西洋条約機構(NATO)同盟国でもある両国間の応酬を深めた。

イタリアの極右政権は7月31日、セウタへの流入を理由に、スペインからの旅行者に対し1か月間の国境検問を不当に課した。これに対してスペイン左派政権は、EUのシェンゲン協定によるビザなし渡航を取りやめたと不満を表明している。これに対してスペイン左派政権は、EUのシェンゲン協定によるビザなし渡航を取りやめたと不満を表明している。

7月30~31日にかけて、モロッコからセウタへ7万人以上の移民が境界を越えて入国したが、そのほぼ全員が48時間以内にモロッコへ送還された。

EUのマグヌス・ブルナー欧州委員(内務・移民担当)は8日、スペインとイタリアの双方の内務相と連絡を取ったとし、「両国とも域内国境の管理が一時的なものであることを確認した」と述べた。

また同氏は、スペイン当局からセウタでの出来事が「シェンゲン協定地域に永続的な影響を与えることはない」という確約を得たと述べ、「だからこそ、イタリアからは検問が近く解除される可能性があるという兆候が出ている」と付け加えた。

スペイン内務省は、イタリアからの入国者に対する新たな検問は9月7日まで適用されるとしている。(c)AFP