猛暑の中で古紙165キロ、手にしたのは1450円…韓国・高齢者の厳しい現実
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【08月08日 KOREA WAVE】「子どもたちも大変な暮らしをしているのに、小遣いをくれと言うのは申し訳ない。暑くても必死に外へ出て、少しでも稼がなければ、気兼ねなく生活できない」
猛暑重大警報が発令された8月6日正午ごろ、韓国・京畿道南楊州市和道邑の廃品回収業者を、顔を真っ赤にした60代の男性が訪れた。
男性は早朝から地域を回り、古紙165キロを集めて手押し車で運んできた。しかし、買い取り価格は1キロ当たり80ウォン(約9円)。受け取った金額は1万3200ウォン(約1450円)にとどまった。
男性は事務所で冷たいコーヒーを飲み、暑さで疲れた体をしばらく休ませた。「1カ月間、毎日働けば、それなりにまとまった金額になる」と力なく笑った。
パク・グムスクさん(66)も、毎日のように古紙を集めている。
かつて飲食店を経営し、安定した生活を送っていたが、健康上の問題で3度倒れたことをきっかけに、この仕事を始めた。厳しい環境で懸命に暮らす子どもたちに負担をかけたくないとの思いからだ。
パクさんにとって、古紙を売った後に事務所で世間話をする時間は、一日の楽しみでもある。
「この天気で働くのはつらいが、運動にもなり、お金も稼げる。仕事の後に回収業者の人たちと話をしながら疲れを癒やしている」
この回収業者には通常、1日平均約30人が手押し車で古紙を持ち込む。しかし、蒸し暑い日が続き、最近では約10人に減った。
景気悪化で古紙そのものが集まりにくくなり、高齢者が1日に受け取る金額も数千ウォン程度に落ち込んでいるという。
75歳の女性店主は、事務所に冷水とコーヒーを常備している。猛暑の中で古紙や廃品を集めた高齢者に、少しでも休んでもらうためだ。
店主は「古紙を集める人の大半は70代以上。この天気で休憩もできなければ大変なことになる。せめて冷たい水を一口飲んでいってもらいたい。周辺の商店街にはテナント募集の張り紙があふれている。景気があまりにも悪く、古紙が出ないため、高齢者の収入まで減っているのがつらい」と語った。
韓国気象庁によると、南楊州市を含む京畿道内23地域には猛暑重大警報が発令され、気温37度前後の厳しい暑さが続いている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News