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【08月08日 KOREA WAVE】「中国人コレクターはあまり値切りません。作品が気に入れば、すぐに相場の2~3倍を提示します」。ソウル市鍾路区のギャラリー代表は、中国人購入者の特徴をこう語った。

韓国の美術市場で、オークションやアートフェアを訪れる中国人が大幅に増え、新たな主要顧客層として存在感を強めている。業界では、縮小してきた市場規模を中国人の購買力で回復できるとの期待が高まっている。

韓国美術業界関係者によると、中国本土や香港、台湾、シンガポールなど中華圏のコレクターやギャラリーが参加する美術品取引は、2025年に比べ少なくとも30~40%増えたと推定される。

最近ソウルで開かれたオークションでは、予想価格が数億ウォンに上る作品の出品が取り消された。中国人コレクターが予想価格の数倍を提示したためだという。

中国で韓国美術品の需要が高まる背景には、価格競争力と投資価値がある。ギャラリー間の非公開取引が多い日本や、すでに価格が高い欧米市場に比べ、韓国作品は比較的安く、差別化された代替投資先だとの認識が広がっている。

2026年1月に中国の文化財保護法が改正され、中国人が合法的に文化財の収集品を保有できるようになったことも追い風になった。

中国人コレクターの強みは取引規模だ。希望する作品があれば、高額を投じてでも購入する傾向がある。アートロン・アートマーケット・モニタリングセンターによると、中国全土には約8000万人のコレクターがおり、このうち20%が高所得層だ。

2026年6月に中華圏のコレクターへ数千万ウォン(数百万円)の作品を販売したギャラリー代表は「中国人コレクターには適正価格という概念があまりない。2~3倍を支払ってでも手に入れようとする」と話した。

韓国美術市場が中国人購入者に期待する背景には、市場の低迷もある。アート・バーゼルの集計では、中国では毎年12兆ウォン(約1兆3200億円)を超える美術品が取引され、日本も兆ウォン単位の市場規模を持つ。一方、韓国市場は2022年に1兆ウォン(約1100億円)を記録した後、減少が続き、2024年には6000億ウォン台(約660億円)まで縮小した。

中国市場の開拓に成功すれば、台湾やシンガポールなど中華圏の需要拡大も期待できる。サザビーズが2026年1月にシンガポールで開催した現代美術オークションでは、62作品が計1310万ドル(約19億円)で落札され、2023年以降で最高の売り上げを記録した。

韓国美術界は、9月に開かれる国内最大級のアートフェア「キアフ・フリーズ」を前に、中国人客の受け入れ準備を急いでいる。参加ギャラリーは中国人コレクター専任スタッフを増やし、現地での広報も強化している。釜山のあるギャラリーは、宿泊費や交通費まで負担する条件を打ち出した。

業界関係者は「今後数年間、韓国美術市場の盛り上がりは中国の大口客にかかっている」と話した。

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