【08月07日 KOREA WAVE】
(c)KOREA WAVE
(c)KOREA WAVE

フィジカルAIを手掛ける「マウムAI」と、道路管理・トンネル遠隔監視制御を担う「アワソフト(AWASOFT)」は6日、中小規模の建設現場などで安全事故を防ぐため、映像や音声、センサー情報を組み合わせて危険を判断する「マルチモーダルAIエージェント」の開発と実証に乗り出すと発表した。韓国中小ベンチャー企業省と中小企業技術情報振興院(TIPA)が支援する中小企業技術革新開発(R&D)事業に選定された。

メガ・ニュース(MEGA News)のパン・ウンジュ記者の取材によると、中小規模の産業現場では安全管理の人員不足などから、転落や挟まれ、衝突といった事故の危険がある。特に小規模な集合住宅の新築工事では、常駐の安全管理者を配置することが難しいケースもあり、AIを活用した常時監視技術の導入が課題となっている。

両社が開発するAIエージェントは、映像や音声、各種センサーから得られる情報をリアルタイムで分析し、作業員の危険な行動や作業環境の異常を把握する。ヘルメットや安全ベストなどの保護具の着用状況、危険区域への立ち入り、作業員の異常行動、設備の異常兆候などを総合的に判断し、危険を検知した場合は管理者に警告や対応情報を伝える。

実証では、マウムAIのフィジカルAI巡回ロボット「JINDO BOT HAECHI」を小規模な集合住宅の建設現場で活用する。ロボットが現場を自律走行し、保護具の着用状況や危険区域への立ち入りなどを確認するとともに、異常の有無をリアルタイムで監視する。

ロボットが収集した映像やセンサーデータはマルチモーダルAIエージェントと連携させ、危険な状況を総合的に分析する。常駐する安全管理者が不足する中小建設現場でも、安全管理を補える仕組みの構築を目指す。

開発する産業安全システムには、マルチモーダルAIのほか、AIエージェント、端末上でデータを処理するオンデバイスAI、フィジカルAIを組み合わせる。クラウドへの接続が制限される環境でもリアルタイムで危険を判断できるようにし、迅速な対応とデータの安全性を両立させる。

アワソフトは産業安全分野での現場経験を生かし、安全管理プラットフォームの構築やシステム連携、現場実証、運用を担当する。両社は実際の産業現場で精度や実用性を検証し、将来的には製造業や物流、プラントなどにも適用範囲を広げる方針だ。

マウムAIのソン・ビョンヒ国防AI&ロボティクス部門代表は、産業安全について「単に危険を検知する段階を超え、現場の状況を理解し、自ら判断するAIエージェントの時代に移行している」と説明。中小企業でも利用しやすいAIによる安全管理体制の構築を目指すとした。

アワソフトの総括PM、ナ・ユンフ博士は、AIと産業安全分野での現場経験を組み合わせ、中小建設現場の安全管理の死角を減らすことが目標だとし、実証を通じて技術の効果を検証する考えを示した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News