【8月6日 AFP】北アフリカのスペイン領セウタのフアン・ヘスス・ビバス首長は5日、先週陸続きのモロッコから不法移民7万人以上が押し寄せた問題で、保護者が同行しない未成年者1000人以上が残留しているとして、現状は「持続不可能だ」として中央政府に対し緊急の支援を要請した。

スペイン政府は、モロッコからセウタに押し寄せた不法移民7万2000人のうち約7万人がすでにモロッコ側に戻ったと主張している。

だが、今もセウタに残留する約2500人の中には保護者が同行しない未成年者が1000人以上含まれており、食料、水、住居、衛生設備へのアクセスが限られた過酷な環境に置かれている。

中道右派の野党・国民党(PP)所属のビバス氏はスペイン公共放送RTVEの取材に対し、受け入れ可能人数がわずか90人であるのに対し、当局は現在1100人の未成年者を保護している状況だと明らかにした。

「これは到底持続不可能な状況だ」と訴え、保護施設の処理能力の限界を超えたことで「治安や公共の秩序に対する重大なリスクが生じている」と警告した。

AFPの記者によると、セウタでは5日、不法移民の若者たちの集団が街頭をさまよい、公園や海岸に集まる中、当局が彼らの身元確認や保護を進めていた。

セウタ駐在のスペイン中央政府代表ミゲル・アンヘル・ペレス氏は、これらの未成年者について「最優先事項であり、非常に大きな懸念事項だ」と認めた。

子どもの権利保護に取り組む国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は、セウタに残留する不法移民のうち未成年者約1000人が「適切な保護を受けられていない」と推定している。

ビバス氏は、左派のペドロ・サンチェス首相率いる中央政府を通じ、「スペインの他の地域に援助と支援を求めている」と訴えた。

だが、現行法に基づき未成年者をスペイン本土の他の地域に分担して受け入れさせる計画は、国民党や反移民を掲げる極右政党「ボックス(VOX)」が首長を務める地域からの反発に直面する可能性が高い。(c)AFP