2022年7月20日、英国で開かれたファンボロー国際航空ショーで、共同協力意向書の締結後に「VX4」の前で記念撮影するハンファ・エアロスペースのシン・ヒョンウ社長(左)とバーティカル・エアロスペースのマイケル・セルベンカ社長(c)news1
2022年7月20日、英国で開かれたファンボロー国際航空ショーで、共同協力意向書の締結後に「VX4」の前で記念撮影するハンファ・エアロスペースのシン・ヒョンウ社長(左)とバーティカル・エアロスペースのマイケル・セルベンカ社長(c)news1

【08月06日 KOREA WAVE】韓国のハンファ・エアロスペースは、英国の都市型航空交通(UAM)企業バーティカル・エアロスペースと締結していた部品の開発・供給契約を解除した。UAM市場の商用化が予想より遅れるなか、事業性や市場環境を踏まえて投資の優先順位を調整したとみられる。

ハンファ・エアロスペースは、電動垂直離着陸機(eVTOL)「VX4」の主要部品に関する開発・供給契約を、両社の合意により終了したと発表した。

契約は2023年10月に締結された。ハンファ・エアロスペースは、VX4に搭載するチルト・ブレードピッチシステムと電動アクチュエーターを開発し、2036年まで供給する計画だった。契約規模は約4548億ウォン(約500億円)。

チルト・ブレードピッチシステムは、モーターの動力をプロペラに伝え、飛行方向や推力を制御する主要装置。電動アクチュエーターは、電気エネルギーを使って機体の動きを制御する中核部品とされる。

バーティカル・エアロスペースは当初、VX4の2025年商用化を目標に開発を進めていたが、その後、認証や商用化の日程が遅れていた。業界では、UAM市場の商用化が想定より遅れたことが契約終了につながったとの見方が出ている。

一方、両社は協力関係を維持するための覚書を締結し、今後の協力基盤は残すことにした。

業界では今回の契約終了を機に、ハンファ・エアロスペースがUAMなど未来型モビリティー分野への投資ペースを調整し、新規事業の構成を見直しているとの分析も出ている。

ハンファ・エアロスペースは「市場環境と事業性を総合的に考慮し、投資の優先順位を調整するものだ。中核技術力を生かした事業機会は引き続き検討する」と説明した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News