ソウル大学の公式ユーチューブに出演し、生成AIの活用法とメタ認知の重要性を説明するパク・ヒョヌ教授。ユーチューブ「ソウル大学」画面キャプチャ(c)NEWSIS
ソウル大学の公式ユーチューブに出演し、生成AIの活用法とメタ認知の重要性を説明するパク・ヒョヌ教授。ユーチューブ「ソウル大学」画面キャプチャ(c)NEWSIS

【08月05日 KOREA WAVE】生成AI時代には、AIから結果を得る能力よりも、質問を自ら練り直し、出力内容を多角的に検証する人間の力が重要になる――こんな専門家の見解が示された。

ソウル大学のパク・ヒョヌ教授は7月30日、登録者22万人の同大学公式ユーチューブチャンネルのインタビューで、「AIをうまく使う人は、単に答えを求めるのではなく、AIとともに問題の解決方法を考える人だ」と述べた。

パク・ヒョヌ教授は、生成AI時代に必要な能力として「メタ認知」と「検証力」を挙げた。メタ認知とは、自分が何を知り、何を知らないのかを把握し、不足部分をどう補うか考える力を指す。パク・ヒョヌ教授は「AIが示す多くの回答の中から、どの情報が本当に必要なのか、自分の目的や状況に合っているのかを判断する能力が重要になった」と説明した。

AIへの質問方法も変える必要があるという。欲しい結果をすぐ求めるのではなく、まず「この仕事をより良く進めるために、AIをどのように使えばよいか」を尋ねるべきだとした。

旅行計画を例に挙げ、「何泊何日の旅行計画を作って」と依頼する前に、必要な情報やAIの助けを借りる段階を整理させる方法を紹介。こうした手順を「計画の計画」と表現し、より良い答えを得る方法そのものをAIと設計することが大切だとした。

また、AIは単なる質問応答の道具ではなく、繰り返し使える自動化ツールや作業手順を生み出す技術へ発展していると指摘。「AIを使って、さらにAIを活用するための技術を自ら作ることができる」と述べた。

一方で、AIの生成物をそのまま信じてはならないとも強調した。現在のAIを「あらゆる部品に付けられる柔らかいレゴ」に例え、便利ではあるものの、それだけで家を建てて暮らすのは難しいと説明した。

さらに「話の分かる新入社員」にも例え、利用者の意図を理解して作業をつなぐことはできても、専門知識や最終判断まで完全に代替する存在ではないとした。

パク教授は「AIは利用者の見る目に応じた結果しか出さない」と述べ、結果を繰り返し確認し、修正の指示を与えながら改善する人間の誠実さが、むしろ一層重要になると強調した。

最後に、AIを「答えを出す道具」ではなく「道具を作る道具」と捉えることで、日常の細かな作業を支援する仕組みを自ら構築できると助言した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News