ソウル市内のハナ銀行ディーリングルームに表示された主要株価指数=2026年7月30日(c)NEWSIS
ソウル市内のハナ銀行ディーリングルームに表示された主要株価指数=2026年7月30日(c)NEWSIS

【08月05日 KOREA WAVE】「ここ数日、隣の席の部長が株価ばかり見ながらため息をつき、部署全体の雰囲気まで沈んでいました。ところが金曜日に韓国総合株価指数(KOSPI)が反発すると、表情が一変しました。最近は部署の空気まで株価画面に左右されているようです」

韓国の40代会社員は、株式市場の値動きが激しくなる中、投資への不安が個人だけでなく、職場や学校、人間関係にも影響していると話した。

医療関係者らによると、景気低迷や業務上のストレス、老後への不安から抑うつ感を訴える人が増える中、株式投資でも「FOMO(取り残されることへの恐れ)」やパニック売りの心理が広がっている。

他人が利益を得ている一方で、自分だけが投資機会を逃すのではないかという焦りや不安が、投資判断だけでなく日常生活にも影響を及ぼしているという。

株価が上がると「今からでも買わなければ」と焦り、下落すると口座を確認することさえ怖くなる投資家も少なくない。こうした感情が繰り返されると、ストレスや不眠、不安につながる可能性がある。

実際、株式投資による損失や抑うつ感を訴えて病院を訪れる人は増えている。2025年に株式投資で約3億ウォン(約3300万円)の損失を出した経験を明かした精神健康医学科専門医のパク・ジョンソク院長は、ラジオ番組で「株式投資を理由に訪れる新規患者が非常に増えた。投資依存や損失、株式うつを訴える人が多い」と語った。

投資への関心が強い状態と、日常生活に影響を及ぼすFOMOを区別する公認の検査方法は、現在のところ医療界にはない。

ただ、心理学や行動経済学で共通して指摘される特徴として、株価が上下するたびに1日に何十回も口座を確認する、就寝前や未明にも海外市場や銘柄のニュースを見る、SNSやグループチャットで他人の利益報告を見て焦りが強くなる、といった行動が挙げられる。

十分に分析せず「今買わなければ手遅れになる」と考えて購入したり、損失を取り戻そうとして予定になかった買い増しを繰り返したりすることも注意すべき兆候だ。

さらに、株式投資のため仕事や学業に集中できず、家族や知人との会話より相場の確認を優先するようになった場合も、投資習慣を見直す必要がある。

こうした行動が一時的に表れることはあるが、不安や焦りで睡眠時間が減り、日常生活や人間関係にまで影響が及ぶ場合は、単なる投資ストレスを超えて心理的負担が大きくなっている可能性がある。

専門家は「投資判断を下す際、感情よりも自分で決めた原則を優先できているか確認する必要がある。投資による不安やストレスが日常生活に影響しているなら、適切な支援を受けることも検討すべきだ」と助言している。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News