シンガポールに出店したマムズタッチの1号店=マムズタッチ提供(c)news1
シンガポールに出店したマムズタッチの1号店=マムズタッチ提供(c)news1

【08月05日 KOREA WAVE】韓国の外食市場が飽和状態に近づく中、韓国外食ブランドが海外展開を加速している。単に店舗数を増やすだけでなく、国ごとに拠点を設け、現地に合わせた戦略を強化する動きが目立つ。

業界によると、CJフードビルが運営するベーカリーブランド「トゥレジュール(Tous Les Jours)」は最近、モンゴルの首都ウランバートルから約1400キロ離れた北西部の都市ウラーンゴムに出店した。韓国のベーカリーブランドが同市に進出するのは初めて。

今回の出店は、首都圏以外の地方都市まで事業を広げられるほど、現地の物流や生産、運営体制が安定したことを示すとみられている。

ハンバーガーチェーンの「マムズタッチ(Mom’s Touch)」は、シンガポール最大の流通企業フェアプライスグループと組み、東南アジア市場の攻略に乗り出した。

外食ブランドの試験市場とされるシンガポールを戦略拠点とし、現地で競争力を確認した後、マレーシア、インドネシア、タイなど周辺国へ事業を拡大する計画だ。

8月中旬には、シンガポール最大のオフィス街で、中心業務地区に近い主要商圏に1号店を開く。2026年末までに、大型複合商業施設などを中心に計3店舗を順次展開する方針だ。

かき氷ブランド「ソルビン」も海外市場に力を入れている。米国では乳製品を使わないかき氷、タイでは1人用メニューを導入するなど、市場の特徴に応じて商品や運営方法を変えている。

こうした動きの背景には、韓国国内の外食市場でブランド数や店舗数がすでに飽和し、原材料費や人件費の負担も増していることがある。新規出店だけでは成長に限界があるとの見方が出ている。

一方、海外ではK-POPや韓国ドラマを中心に広がった韓流がKフードの消費にもつながり、韓国外食ブランドへの認知度や需要が高まっている。

以前はブランドを知ってもらうために時間と費用が必要だったが、現在は消費者が先にKフードを探す市場も増え、海外事業を長期的な成長の柱にできる環境が整ったとの分析だ。

外食企業の戦略も変化している。これまでは海外進出そのものや出店拡大に重点を置いていたが、最近は現地に安定して根付き、事業を持続的に拡大することを重視している。

主要企業は現地法人や生産拠点を設けたり、マスターフランチャイズの提携先と協力したりして基盤を整えた上で、周辺地域や国への進出を進めている。

業界関係者は「韓国国内では成長余力が限られる一方、海外ではKフードの認知度が大きく高まった。海外市場にどれだけ安定して定着し、周辺市場へ広げられるかが今後の競争力を左右する」と述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News