ソウル駅前で、ホームレスの人たちが段ボールを広げて作った仮設の日よけ(c)NEWSIS
ソウル駅前で、ホームレスの人たちが段ボールを広げて作った仮設の日よけ(c)NEWSIS

【08月05日 KOREA WAVE】韓国で最高気温が連日40度近くに達する記録的な猛暑が続き、住まいのない人たちが厳しい夏を過ごしている。ソウル駅近くで事実上の避難場所となってきた民間施設も10月に移転する予定で、支援の空白を懸念する声が出ている。

7月27日午前、ソウル駅前の広場には日差しを遮る場所がほとんどなかった。駅の2番出口や地下道の入り口では、数人がうちわをあおいで暑さをしのいでいた。

郵便局前の地下道では、段ボールを敷いて休んだり眠ったりする姿が見られた。階段下で傘を広げて横になる人や、複数の傘で仮設の日よけを作る人もいた。

ソウル市や自治体は保護施設を運営しているが、集団生活への抵抗感や施設になじめないことなどから、入所を避ける人も少なくない。手続きの複雑さや人の多さ、自由に過ごしにくいことも理由に挙げられた。

路上生活を10年続ける67歳の男性は「施設に入る手続きが複雑で、集団生活も合わない。以前は利用したが満足できず、今は外で暮らしている」と話した。

20年以上路上で生活している70代の男性は「施設に登録するとホームレスという烙印を押されそうで登録していない。暑い時は市内バスに数時間乗ったり、銀行に入ったりする」と語った。

施設への入所を避ける人にとって、ソウル駅近くの民間施設「ドリームシティー」は数少ない避難場所になっている。冷房の効いた施設内では、テレビを見たり、囲碁やパソコンを楽しんだりしながら食事の時間を待つことができる。

運営するウ・ヨンシク牧師によると、1日平均約300人が訪れる。ソウル駅周辺で約25年間暮らす64歳の男性は、「朝から夜まで過ごせる、ほぼ唯一の場所だ」と話した。

しかし、ドリームシティーは家賃が月580万ウォンから1000万ウォン程度に上がるため、10月にソウル駅を離れ、京畿道富川市へ移転する予定だ。

ウ牧師は、食事を待つ場所は確保できても、現在のように一日を過ごし、精神的に休める空間は事実上なくなると説明した。

ソウル市は、既存の支援施設や待機場所の利用時間を拡大し、利用者を分散して受け入れるため、大きな空白は生じないとの立場だ。ソウル駅周辺の施設を24時間運営し、シャワーや洗濯、夜間の宿泊を支援しているほか、7~8月は特別巡回班を配置しているという。

また、無料食堂の待機場所の運営時間を延ばし、既存施設の利用も案内する方針を示した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News