京畿道利川市にあるSKハイニックス本社=2026年7月29日(c)news1
京畿道利川市にあるSKハイニックス本社=2026年7月29日(c)news1

【08月04日 KOREA WAVE】韓国のSKハイニックスが幅広い職種で経験者採用を進め、主要企業が中核人材の流出に警戒している。高額な成果給でも注目を集め、採用市場で人材を引き寄せる存在となっている。

業界によると、SKハイニックスは毎月、新たな経験者採用の募集を出している。6月24日から7月6日まで実施した「6月マンスリー・ハイウェイ経験者採用」では、計54職種を募集した。

過去1年間に実施した同採用の平均募集職種数は11.1職種で、今回は約5倍に増えた。

募集分野には、高帯域幅メモリー(HBM)の回路設計やデジタル設計、フロントエンド、バックエンド、システム・オン・チップの設計・検証、HBMファウンドリーの工程統合などが含まれる。

さらに、データサイエンスやAIデータエンジニアリング、データ分析・開発といったデジタル工場・製造革新分野のほか、建設、プラント、ユーティリティー、安全衛生など生産インフラ関連でも人材を募った。

現在は書類選考が進んでおり、一部の職種では結果が発表された。採用規模は多ければ数百人に達するとみられる。

半導体分野だけでなく幅広い職種を対象としたため、多数の応募が集まったという。サムスン電子をはじめとする主要企業では、優秀な社員が転職する可能性を懸念する声が出ている。

SKハイニックスが採用市場で存在感を強めている背景には、1億ウォン(約1100万円)を超える成果給がある。業界関係者は、成果給の規模が話題となり、それまで転職を考えていなかった社員もひそかに応募していると説明した。

SKハイニックスの労使は2025年、営業利益の10%を成果給の原資とすることで合意した。成果給の上限も撤廃し、この制度を10年間維持する。

同制度が続き、2026年の営業利益が予想通り250兆ウォン(約27兆5000億円)に達した場合、従業員約3万5000人で単純計算すると、1人当たり平均約7億ウォン(約7700万円、税引き前)となる。

採用方式も大幅に改めている。新卒採用では従来の自己紹介書を廃止し、AIの活用能力と半導体業務の専門性を中心に評価する新たな書式を導入する。従来の20~30分の面接に代わり、半日にわたる詳細な面接も新設する。

7月の新卒随時採用では学歴制限も撤廃した。経験者採用についても対象を事務職以外へ広げ、時期を問わず必要な人材を確保する体制へ転換している。

業界では、半導体市場の好況を背景に、今後は待遇や福利厚生を競う世界のAI・半導体企業間の人材獲得競争が一段と激しくなるとみている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News