【8月3日 AFP】パキスタン北部のスワート地区で2日、市民団体による抗議デモの最中に警察署近くの混雑したエリアで自爆攻撃が発生し、13人が死亡、22人が負傷したと警察が発表した。

スワート地区警察幹部のフィダ・フセイン氏はAFP通信に対し「自爆テロにより、警察官8人を含む13人が死亡した」と述べた。

同氏はさらに、22人が負傷したほか、実行犯とみられる別の1人の遺体が病院に搬送されたと付け加え、「自爆テロ犯は交差点にある警察署に侵入しようとしたが、正門で警察官に阻止された」と説明した。

事件が発生したのはアフガニスタンとの国境がある北部カイバル・パクトゥンクワ州。現地では、「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が勢力を増しており、当局は対応に追われている。

現時点で犯行声明は出ていない。

同日、州都ペシャワールでも手製爆弾による爆発があり、警察官4人が負傷した。この事件では、TTPが犯行声明を出したと、同市警察トップがAFP通信に明かした。

軍報道官は7月31日、過激派による攻撃とそれに対する治安作戦により、今年だけで819人の治安部隊員および民間人が死亡したと発表している。

パキスタン政府はこれまで、国境地帯の州で起きている暴力行為について、アフガニスタン側から越境する過激派の活動が原因だと指摘してきた。しかし、アフガニスタンのタリバン暫定政権は事件への関与を否定している。

こうした両国の非難合戦は武力衝突にまで発展し、パキスタン側はアフガニスタン領内の過激派を標的に過激な空爆を実施している。

タリバン暫定政権と国連によると、6月にパキスタンがアフガニスタン東部に行った直近の空爆では、民間人数十人が死亡したとされる。(c)AFP