7月31日、ソウル市鍾路区のタプコル公園にある無料給食所で列をつくる高齢者(c)news1
7月31日、ソウル市鍾路区のタプコル公園にある無料給食所で列をつくる高齢者(c)news1

【08月03日 KOREA WAVE】韓国で猛暑が続くなか、ソウル市鍾路区のタプコル公園周辺では、高齢者が無料給食を受け取った後、ファストフード店や映画館、地下鉄駅などに分かれて暑さをしのいでいる。

タプコル公園の無料給食所を利用する89歳の男性は、毎朝午前5時30分に地下鉄往十里駅の始発に乗るという。「食事の後は行く場所がないため、公園の日陰で休む」と話した。

7月31日午前8時ごろ、無料給食所には配食開始の30分前から約130人の高齢者が並んでいた。約250個のおにぎりは15分でなくなった。

利用者の多くは始発で公園に到着し、午前6時ごろに夕食用弁当の整理券を受け取る。その後、午前7時ごろに別の無料給食所の昼食券を受け取り、午前8時30分に朝食、午前11時30分に昼食を取る。夕食は朝に受け取った弁当で済ませる。

食事を確保するには午前中を公園周辺で過ごす必要があり、猛暑でも日陰に高齢者が集まる。暑さに耐えられなくなると、冷房の効いた地下鉄駅へ移動する人もいる。

一方、福祉館や高齢者施設の利用をためらう人も少なくない。会員制であることや、常連同士の人間関係がすでにできていることから、なじみにくいという。

タプコル公園では2025年7月、周辺の囲碁盤や将棋盤が撤去された。その後、高齢者は近くのマクドナルドや映画館、地下鉄駅などに分散した。

公園から約200メートル離れたマクドナルド鍾路3街店では、高齢者がコーラやアイスコーヒーなどを注文し、長時間座って過ごしていた。

近くの高齢者向け映画館も避暑先となっている。60歳以上は2000ウォン(約200円)で映画を観賞でき、冷房の効いた館内で休む人もいる。

専門家は、既存の福祉施設が高齢者の生活習慣に合っていないと指摘する。決まったプログラムへの参加を求める施設より、自由に人を待ち、会話や食事をしながら過ごせる広い休憩空間が必要だとしている。

また、猛暑時にはタプコル公園周辺を巡回し、高齢者を冷房施設や福祉施設へ案内できる体制づくりが重要との意見も出ている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News