韓国陸軍第7砲兵旅団で開かれた朝鮮戦争参戦者招待行事(c)news1
韓国陸軍第7砲兵旅団で開かれた朝鮮戦争参戦者招待行事(c)news1

【07月31日 KOREA WAVE】韓国西部戦線の最前線警戒を担当する陸軍第1軍団が、2026年初めから前方一般前哨(GOP)と最前線監視所(GP)に配置されたK6重機関銃に実弾を装填せず、空の状態で警戒任務に当たっていたことが29日、分かった。最前線での警戒勤務では銃に実弾を装填するのが原則だが、これを守っていなかった。

K6重機関銃は韓国軍の銃器で最大の口径を持ち、有効射程はK2小銃の3倍を超える。毎分600発を発射でき、前線の監視所や装甲車などに配置され、北朝鮮軍の侵入に備えるほか、状況に応じて南下する北朝鮮軍への警告射撃にも使われてきた。

北朝鮮軍が2023年12月の「南北二国家」宣言後、境界地域に壁を築き、南北連結道路を遮断するなど国境線化を進める中、軍事境界線を無断で越えた際にも、韓国軍はK6重機関銃で警告射撃した。

陸軍第1軍団は、ハン・ギソン軍団長が就任した直後の2026年初めから、K6重機関銃に実弾を装填する代わりに、実弾入りの弾薬箱をそばに置いて警戒勤務を続けていたとされる。緊急時には速やかに実弾を装填して対応する意図とみられる。

しかし、韓国軍合同参謀本部によると、前方勤務時の火器運用は実弾装填が原則だ。陸軍第1軍団は合同参謀本部への報告や協議をせず、上級部隊の地上作戦司令部にだけ関連内容を知らせ、現在の警戒方式を約半年間維持していたことが確認された。

第1軍団が原則を独自に変更した具体的な理由は確認されていない。北朝鮮軍が南北間の遮断を目的とした国境線化を進めたことで南下の可能性が低くなったと判断したほか、K6重機関銃の誤射事故を防ぐ意図があったとの見方が出ている。

ハン軍団長が2025年に第25師団長を務めていた際、同師団傘下のGOP部隊で発生した誤射事故を意識した可能性も指摘されている。2025年5月28日、京畿道楊州市の第25師団傘下GOP大隊で、銃器点検中にK6重機関銃の実弾1発が北朝鮮側へ発射される事故があった。

第1軍団としては、緊急時に速やかに装填できるよう備えながら、誤射による偶発的衝突を防ぐ意図だった可能性がある。一方、最前線を担当する部隊が独自の判断で警戒態勢を緩めたことには問題があるとの指摘も出ている。

特に西部戦線は、北朝鮮軍がソウル方向へ南下した場合に最前線で防御を担う要衝とされる。

合同参謀本部は「一部部隊で例外的に運用している部分について、現場を確認した後、必要な措置を取る予定だ。北朝鮮軍の動向を綿密に監視し、確固たる軍事警戒態勢を維持している」と説明した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News